更新日:2024年3月1日
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栃木県警の少年補導職員として働くためには、栃木県職員・選考考査『少年補導職員』という職種を受験し、合格しなければなりません。
「試験対策はどうしたらいいの」「少年補導職員って実際どんなことやっているの」と不安を抱える方も多いと思います。
そこで、先輩少年補導職員が、これまで業務説明会等でよく聞かれた質問・みなさんが気になると思うポイントをまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。
もっと詳しく知りたい!という方は、個別業務説明会や電話相談も受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
少年補導職員は、「栃木県職員」で、栃木県警察における「専門職員」に当たります。
「公安職」である警察官と違い、事件捜査や犯人逮捕等に直接従事することはありませんが、警察官と連携して、少年補導活動や非行少年の立ち直り支援、被害少年支援、児童虐待対策等に従事しています。
第一次考査では、教養試験の他に専門試験が実施されます。
専門試験は、「心理分野」と「社会福祉分野」から満遍なく出題されますので、市販されている心理系と社会福祉系の公務員試験対策用の参考書などで対策すると良いと思います。
栃木県のホームページに、例題が数題掲載されていますので、参考にしてください。
ありません。
公認心理師または臨床心理士の資格を有する人も受験資格がありますが、特に取得しておかなければならないものではありませんので、公表されている受験案内をご確認ください。
ただし、業務の中で車を運転することがあるので、普通自動車免許は取得しておくと良いかと思います。
学歴によってどちらが有利ということはありません。
現在働いている職員にも、学部卒・院卒(修士・博士)がいます。
受験資格を満たしていれば、前職があるかは問いません。
在職中の少年補導職員の中にも、中途採用の者がいます。
少年相談、少年補導活動、被害少年支援、非行防止活動等です。
また、近年増加している児童虐待事案に対応することもあります。
定期異動として、下記の勤務地へ異動します。
警察本部生活安全部人身安全少年課若しくは県内警察署です。
また、少年補導職員は、栃木県警察少年サポートセンター員を兼務しますので、必要時は県内全域で業務にあたることもあります。
平日8時30分~17時15分までです。
頻度はそれほど多くありませんが、休日出勤や時間外勤務をすることがあります。
休日や時間外勤務となった場合は、振替休日や早番・遅番勤務等の調整をして対応しています。
重大事件や緊急の派遣要請があった場合は、時間外(休日含む)であっても出勤することがあります。
採用されるとまず、警察職員としての必要な知識や心構えを学ぶため、栃木県警察学校で全寮制による約1か月間の研修を受けます。
警察学校を卒業後は、各所属に配属され、現場での経験を重ねながら、様々な研修を受けることでスキルアップすることができます。
警察行政職で採用された方たちと共に約1ヶ月間、入校します。
全寮制での生活となります。
集団生活なので、ある程度の規律は存在します。入校中は大変に感じるかもしれませんが、この時期、この場所でしか経験出来ない貴重な研修の場でもあると思います。
少年補導職員同士のつながりはもちろん、「同期生」と呼ばれる警察行政職員の仲間はかけがえのない存在です。
関係法令や職務倫理など、警察職員として必要な知識を身につけるほか、全寮制の集団生活を通してチームワークを学びます。
年間20日間付与されています。
その他にも、夏季休暇などの特別休暇を取得することが出来ます。休暇を利用して、県外・海外へ旅行する人もいます。
係内で調整は必要ですが、比較的希望に沿った休暇取得が可能です。
育児休業をはじめ、育児のための時短勤務制度、妻の出産サポート休暇など様々な休暇制度により取得可能です。
また、育児以外にも介護休暇制度などもあります。
選考考査の勉強は必要ですが、採用後に様々な研修制度が設けられていますので改めて専門知識を習得する必要はありません。
ありません。
徒歩・自転車・車・バス・電車等様々な方法で通勤しています。
少年の非行防止と健全育成に対する熱意です。
時には優しく、時には厳しく、少年に寄り添った、少年のための支援をするという強い気持ちが必要だと思います。
学歴及び経歴を考慮の上、初任給が決定されます。
なお、官公庁、一般企業などに勤務した経験のある者は一定の基準により加算されます。
そのほか、通勤手当、扶養手当、期末・勤勉手当、超過勤務手当、住居手当などがそれぞれの条件によって支給されます。
(令和5年4月現在)
基本給(地域手当含む) | |
大学卒業者 |
198,000円 |
試験年度 | 採用年月日 | 公告人員 | 受験者数 | 合格者数 | 競争率 |
R4 | R5年4月1日 | 3名程度 | 9 | 1 | 6.0 |
R3 | R4年4月1日 | 1 | 4 | 1 | 4.0 |
大学で学んだ心理学(カウンセリング)を活かした仕事がしたいと思っていた時に、地元である栃木県警察で採用があることを知り、チャンスだから挑戦してみようと思い受験しました。(H8年採用)
精神科クリニックでソーシャルワーカーとして勤務していたのですが、その中で、特に子どもの不適応問題に関わりたいという思いが強くなり、様々な問題を取り扱う警察でチャレンジしたいと思い受験しました。(H20年採用)
前職は、行政の相談センターで相談業務にあたっていましたが、少年の非行や犯罪被害に関心を持つようになり、警察という組織の中で一歩踏み込んだ指導ができるのではないかと思い受験しました。(R4年採用)
非行等の問題行動を抱えた子供たちが、面接や支援活動を通して更生し、進学や就職が決まったという報告をもらった時は、この仕事をやっていて良かったと感じます。
また、事件捜査で終結することなく、警察官と共に加害少年や被害少年の再スタートを支援できることにやりがいを感じます。
少年相談や支援活動以外にも、薬物乱用防止教室等人前で話す仕事が多いことに驚きました。
カウンセリング業務もありますが、再犯防止を目的とした指導的側面も多く、他機関との連携等ケースワーク的な業務も多い印象があります。
採用される前は、犯罪者を逮捕する、少し怖いようなイメージがありましたが、犯罪の発生や被害の未然防止、また児童虐待等の保護対策業務も重視されており、県民の方々に寄り添う温かい面が多くあると知り、印象が変わりました。
また、警察官と少年補導職員は身分は異なりますが、一つの目標に向かい、協力しながらそれぞれの役割を果たす、仲間で仕事をして仲間を大切にする職場だと感じています。
ワークライフバランスを重視し、仕事と家庭の両立が実現できる職場環境だと感じています。
また、自分自身が年を重ね、様々な経験を経ることで仕事に活かされる部分も多く、長く続けることができる仕事だと感じています。
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