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ホーム > 県政情報 > 庁舎・組織の案内 > 農政部 > 栃木県農業総合研究センターいちご研究所 > いちごの消費ランキング > 贈答用いちごの利用の推定 (平成29(2017)年)
更新日:2019年9月24日
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栃木県の県庁所在地である宇都宮市がいちごの購入数量、支出金額ともに全国一であることは前出のとおりですが、贈答用にどの程度利用されているのか推定を試みました。
家計調査の中では、交際費の項目がありますが、内訳で生鮮果物の支出金額を知ることはできません。そこで、「品目分類」と「用途分類」の差額から果物における贈答用支出を明らかにします。
「用途分類」とは、世帯で購入した商品をその世帯で使うか他の世帯に送るかという使用目的によって分類する方法です。「品目分類」とは、用途にかかわらず同じ商品は同じ項目に分類する方法です。
グラフには、果物の品目別に自宅用と贈答用に購入した一人あたりの支出金額と、「生鮮果物」の支出の内、自宅用以外で使用した「交際費割合」をグラフに示します(「用途分類」は果物の品目別金額は分からず、「生鮮果物」の合計の表示となるため)。
参考文献 東北農業経済研究第28巻第2号「贈答用果物の家計支出」磯島昭代
栃木県は8月と12月の2回、交際費割合のピークがあります。8月は梨の支出金額のピークと一致するため、梨を贈答用に使用している可能性が高いです。12月はみかんといちごの両方の支出金額が増加しているので、どちらを贈答用に多く利用しているかは、判断できません。 これを機会に、年末年始や、知人宅を訪れる時などに栃木県のおいしいいちごを贈ってみてはいかがでしょうか?
図3 栃木県における果物支出金額と交際費割合
参考に他県の状況を示します。
いちごの生産量が全国2位の福岡県です。交際費の割合は9月に増加するものの、いちごの生産量が増加してくる12月には交際費割合は増加していません。9月には梨の支出金額が増加しているので、贈答用に利用している可能性が考えられます。
図4 福岡県における果物支出金額と交際費割合
本県の隣県の茨城県では、交際費割合は5月から9月まで高い傾向にあります。この時期にメロン、梨の支出金額が増加していることから、贈答用に利用している可能性が考えられます。
図5 茨城県における果物支出金額と交際費割合
(2017年2月)
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