重要なお知らせ
更新日:2023年6月2日
ここから本文です。
令和5年6月1日6時29分気象庁発表によると、大型で非常に強い台風第2号は、2日5時には与論島付近を1時間におよそ20キロの速さで北東へ進んでいます。
2日に予想される1時間降水量は、多いところで40ミリであり、2日6時から3日6時までに予想される24時間降水量は、多いところで150ミリの見込みです。
今後、県内においても台風の影響により大雨や強風等が懸念されることから、以下の技術対策を確実に実施し、被害の未然防止を図りましょう。
(1) 大雨による冠水等が懸念されるので、排水路の点検を行い、浸水及び冠水時の速やかな排水に備える。
(2) ゴミや刈り払った雑草が水路を塞がないよう、事前に取り除いておく。
(1) 網が飛ばされたり破られたりしないように固定状況を点検するとともに、破損部があると強度が低下するので補修しておく。
(2) 網目の細かい多目的防災網等は、強風による骨材への負荷を軽減するため、網の外側に支柱等を建て棚線に固定する。
(1) 被覆資材の破損部や固定が不十分なところがないか点検し、補修しておく。
(2) 筋交いにより奥行き方向への倒壊を防止する。また、ハウスの肩部を引っ張り資材や、つっかえ棒で補強し、骨材の変形を防止する。
(3) 使用していないハウスは、天井や妻面のビニールをはずして風を抜けやすくし、施設の損壊を防ぐ。
(1) 台風通過による被害に備えて、速やかに回復措置がとれるよう、排水対策や施設等の修復、病害防除等の準備をしておく。
(1) 大雨により冠水したほ場は、速やかに排水に努める。
(1) 収穫期を迎えている麦については、穀粒水分(ビール大麦25%以下、食用大麦(二条大麦、六条大麦)・小麦30%以下)を確認した上で速やかに収穫する。
(2) 食用大麦、小麦については、連続降雨などで品質低下が懸念される場合は、やや高水分(穀粒水分35%以下)の時点から早めに収穫開始し、刈り遅れて商品価値がなくなることを避ける。
(3) 降雨や強風により倒伏した場合は、穀粒水分が高くなることによる品質低下が懸念されるので、穀粒水分はビール大麦で25%以下、食用大麦、小麦で30%以下の適期収穫に努める。
(4) 倒伏や穂発芽等により著しく品質低下が懸念される場合は、刈り分けを行い、被害粒や未熟粒の混入防止に努める。
1 全般
(1) 強風対策として、ハウスやネットの点検・補修・補強を行う。
(2) 大雨によるほ場の冠水及び浸水が懸念されるので、排水対策に努める。
(3) 大雨により病気が発生しやすくなるので、必要に応じて薬剤防除を実施する。
2 いちご(露地親株)
(1) 大雨に伴い炭疽病が発生しやすくなるので、排水対策を行うとともに、台風通過前後に薬剤防除を実施する。なお、育苗期と本ぽで使用できる農薬が異なるので注意する。
3 なす、きゅうり、トマト等
(1) 強風による損傷や倒伏を軽減するため、茎や枝を支柱やネット、誘引線によく固定しておく。また、被害を軽減するため、収穫可能な果実は早めに収穫する。
(2) 強風で株が傷んだ場合は、病害防除のための薬剤散布と草勢回復のための液肥の葉面散布を行う。
1 全般
(1) 大雨に伴い病害の発生が懸念されるため、降雨前の防除を徹底する。
2 なし・ぶどう等(棚仕立て果樹)
(1) 強風による枝や果実の損傷を軽減するため、結果枝等を棚に誘引し固定しておく。
3 りんご等(立木仕立て果樹)
(1) 強風による枝や果実の損傷を軽減するため、側枝等の太枝に支柱を設置したり、結果枝同士を結束したりするなどして固定しておく。
4 苗木
(1) 強風による倒伏を軽減するため、支柱に固定しておく。特に、育苗中の大苗は倒伏しやすいので十分注意する。
1 全般
(1) 強風対策として、ハウスやネットの点検・補修・補強を行う。
(2) 大雨によるほ場の浸水及び冠水が懸念されるので、排水対策に努める。
(3) 大雨により病気が発生しやすくなるので、必要に応じて防除を実施する。
1 畜舎
(1) 強風対策として、カーテン等の固定状況を点検し、補修、補強をしておく。
(2) 雨水の流入が懸念される場合は、土のう等により対策を講じておく。
(3) 車両や飼料、機器を水没しない場所へ移動しておく。
(4) 大雨により浸水する可能性のある電気設備の防水対策を講じておく。
2 飼料用とうもろこし
(1) 大雨により冠水した場合は湿害が懸念されるので、畑の排水路を確保する。
3 停電による搾乳不能に備えて
(1) 発電機を準備し、燃料を確保しておく。
(2) 発電時に搾乳する場合は、高泌乳の牛から行い、濃厚飼料の給与を控えることで乳量を抑え、乳房炎を予防する。
(注意)
台風は、大雨や強風が伴うため、通過中はもとより通過直後においても身の安全を確保した上で、農作業を再開する。
農薬の使用に当たっては、使用基準(適用作物、希釈倍数、使用時期、使用回数等)を厳守する。同一成分の使用回数にも制限があるので注意する。
農薬散布に当たっては、飛散防止に十分注意する。
倒伏、冠水等により土壌等が付着すると、放射性物質に汚染されるおそれがあるので、収穫物に混入しないよう注意する。