重要なお知らせ
更新日:2020年2月18日
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感染症流行予測調査は、厚生労働省が都道府県の協力を得て「集団免疫の現状把握及び病原体の検索等の調査を行い、各種疫学資料と併せて検討し、予防接種事業の効果的な運用を図り、さらに長期的視野に立ち総合的に疾病の流行を予測する」ことを目的に実施している調査です。ポリオ、インフルエンザ、日本脳炎、風しん、麻しんの5疾病を対象としています。 栃木県において現在実施している調査項目は、風しん、麻しん及びインフルエンザの感受性調査の3項目です。
風しんは、発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症です。風しんに伴う最大の問題は、妊娠前半期の妊婦が初感染することにより、風しんウイルス感染が胎児におよび、先天性風疹症候群が高率に出現することです。本調査では、調査協力者の血清中の抗体価を測定して、国内での抗体保有状況を調査し、風しんワクチンの効果を追跡すると共に、今後の流行の予測と予防接種計画策定の資料とします。
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性熱性発疹性の感染症で、肺炎、脳炎等の合併症を伴う場合もあります。麻しんウイルスは、空気感染、飛沫感染、接触感染等、ヒトからヒトへ感染します。その感染力は極めて強く、麻しんウイルスへの免疫を持たないヒトが感染した場合、ほぼ100%が発病します。本調査では、調査協力者の血液中の抗体価を測定し、国内での抗体保有状況を調査し、麻しんワクチンの接種効果を追跡するとともに今後の流行の推定と、予防接種計画策定のための資料とします。
インフルエンザの典型的症状は、発熱、頭痛、全身の倦怠感、筋関節痛などが突然現れ、咳・鼻汁などがこれに続き、約一週間で軽快するものです。WHOでは、世界から収集したインフルエンザ流行情報から次のシーズンの流行株を予測し、ワクチン株として適切なものを毎年世界各国にむけて推奨しています。本調査では、流行が予測されるインフルエンザウイルス株について、調査協力者の血液中の抗体価を測定・解析し、ワクチン株選定の参考とします。
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