救急車を上手に使いましょう
救急車が必要なのはどんなとき?
近年、救急車の出動件数・搬送人員数はともに増えており、救急隊の現場までの到着時間も遅くなっています。
また、救急車で搬送された人の約半数が入院を必要としない軽症という現状もあります。
救急車や救急医療は限りある資源です。誰もが、必要なときに安心して利用できるよう、一人ひとりが救急車の使い方について日頃から考えておくことが大切です。
そこで、総務省消防庁では、救急車利用のポイントなどをまとめたマニュアルを作成しています。
救急車を上手に使いましょう (総務省消防庁作成)
総務省消防庁作成のマニュアルの一部をご紹介します。
ためらわずに、救急車を呼んでほしい症状
こんな症状がみられたら、ためらわずに119番に連絡してください。重大な病気やけがの恐れがあります。
【大人の例】
- 顔半分が動きにくい、顔がしびれる、ろれつがまわりにくい、うまく話せない、視野がかける
- 突然の激しい頭痛や腹痛、手足の突然のしびれ、急な息切れ、呼吸困難
- 意識(返事)がない又はもうろうとしている、けいれんが止まらない、
- 大量の出血を伴う外傷、広範囲のやけど
- 交通事故に遭った、水におぼれている、高所から転落した
- その他、いつもと様子が違う・様子がおかしい場合 など
【小児(15歳未満)の例】
- くちびるの色が紫色で呼吸が弱い
- 激しい咳やゼーゼーしていて呼吸が苦しく顔色が悪い
- 手足が硬直している
- 頭を痛がってけいれんがある 、けいれんが止まらない、けいれんが止まっても意識が戻らない
- 激しい下痢や嘔吐で水分がとれず、食欲がなく意識がはっきりしない
- 痛みのひどいやけど、広範囲のやけど
- 変なものを飲み込んで、意識がない
- 生まれて3か月未満の乳児の様子がおかしい
- その他、いつもと様子が違う・様子がおかしい場合 など
救急車を呼ぶか判断に迷ったときには・・・
- 総務省消防庁では、症状の緊急度を素早く判定し、救急車を呼ぶ目安としてもらうための情報提供アプリ「Q助」を作成していますので、ご利用ください。
- 急な病気やけがをしたときに、該当する症状を画面上で選択していくと、緊急度に応じた対応が表示されます。
救急車の呼び方
119番通報をすると、指令員が救急車の出動に必要なことを順番にお伺いします。
深呼吸をして、あわてず、ゆっくりと答えるように心がけましょう。
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119番通報をしたら、まず「救急」であることを伝える
- 救急車に来てほしい住所を伝える
(まず市町村名から、住所がわからないときは近くの大きな建物や交差点など目印になるものを伝える)
3. 具合が悪い方の症状を伝える(誰が、どのようにして、どうなったか)
4. 具合が悪い方の年齢を伝える
5. あなたのお名前と連絡先を伝える
救急車が来たら、伝えること
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事故や具合が悪くなった状況
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救急隊が到着するまでの変化
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行った応急手当の内容
- 具合が悪い方の情報(持病、かかりつけ病院、普段飲んでいる薬 等)
救急車を呼んだら、用意しておくと便利なもの
- 保険証や診察券
- お金
- 靴
- 普段飲んでいる薬(おくすり手帳)
【乳幼児の場合】