ホーム > 田村耕一、鉄絵が「主役」になるまで 【人間国宝田村耕一陶芸館】
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更新日:2024年4月19日
展覧会 県南
鉄絵柘榴文角壺
田村耕一は「鉄絵」の技法で人間国宝の認定を受けています。鉄絵は東アジアの陶芸の最も基礎的な技法のひとつですが、田村ほどに闊達に、また複雑に駆使した人も少ないでしょう。しかし意外なことに前半期(1970年以前)ではまだ田村陶芸の「主役」ではありません。この時期には、さまざまな発色の鉄釉系の釉薬と、筆を用いない「刻文」「蝋抜」「筒描」による表現が多く見られます。鉄絵は、白化粧・刷毛目の使用と共に主役化し、青磁釉と併用することで田村を特徴づける技法として確立されてゆき、晩年に至るまで進化を続けます。
この展覧会では、釉薬と絵付技法の相関関係に着目しつつ、田村の代表的技法「鉄絵」への理解を深めます。
まちなか活性化ビル「佐野未来館」(1階)
佐野市人間国宝田村耕一陶芸館
0283-22-0311