重要なお知らせ
更新日:2020年4月30日
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私たちの「性」はからだの見た目だけで決められるものではなく、もっと複雑で多様です。性の有り様は以下の4つの要素から構成され、そのあらわれ方は十人十色で、一生を通じて揺らいだり、変化することもあります。明確な境界線がないことから、「グラデーション」と表現されることもあります。
(1)からだの性 出生時に生物学的特徴から判断された性別
(2)心の性(性自認) 自分が自分の性をどう思っているか
(3)好きになる性(性的指向) どの性別が恋愛の対象になるか
(4)表現する性 服装や言葉遣いなどを通じて自分の性をどのように表現するか
からだの性と心の性の不一致を感じる人(トランスジェンダー)や、同性を好きになる人(ゲイ・レスビアン)、好きになる性別にはこだわらない人(バイセクシュアル)などは、人口に占める割合が少ないことから、性的マイノリティと呼ばれることがあります。
性的マイノリティの当事者は、誰にも相談できず、家族にも隠して生きている場合が多いと言われています。また、トイレや服装といった日常の困りごとに加え、職場や学校でのいじめ・ハラスメントなどによる心身への影響など、さまざまな困難に直面しています。
「アライ」とは英語の「Ally(同盟/支援者)」が語源で、性的マイノリティを理解し,支援すると言う考えやその考えを持つ人のことをいいます。
当事者は、差別や偏見を恐れて性的マイノリティであることを隠している人も多いことから、身近には存在しないという誤解を招きやすく、性的マイノリティへの理解が進んでいないという現状があります。性的マイノリティに関する書籍を読む、イベント・講演会等に参加してみる、差別的な言動や振る舞いに同調しないなど、自分にできることからはじめてみることが大切です。
また、他人の性のあり方についてむやみに詮索することは控えるとともに、カミングアウトや相談を受けた場合に、本人の許可なくその内容を周囲に伝えること(アウティング)は、重大な人権侵害につながりかねない行為であり、決してしてはいけません。本人の気持ちを受け止め、寄り添う姿勢で対応しましょう。
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