重要なお知らせ

 

閉じる

ホーム > 県政情報 > ようこそ知事室へ > 知事記者会見 > 平成31(2019)年3月26日(第17回知事定例記者会見)

更新日:2019年3月28日

ここから本文です。

平成31(2019)年3月26日(第17回知事定例記者会見)

この資料は、県政記者クラブとの会見内容を広報課でまとめたものです。

日時:平成31(2019)年3月26日(火曜日)午後13時30分から
場所:県庁記者会見室

(報告事項)
1.第3回ツール・ド・とちぎの成果について
2.「いちご一会募金」の開始について
3.アフターDC及びオープニングセレモニーの開催について
4.いちご新品種「栃木i37号」の普及決定について

(その他)
1.平成30年度部局運営方針の実績報告について

(質疑事項)
1.今年度の総括と新年度に向けて
2.統一地方選挙について(その1)
3.那須雪崩事故について(その1)
4.イチゴ新品種について(その1)
5.統一地方選挙について(その2)
6.那須雪崩事故について(その2)
7.イチゴ新品種について(その2)
8.那須雪崩事故について(その3)
9.行政職の社会人採用について
10.安倍首相の4選容認論について

(報告事項)

1.第3回ツール・ド・とちぎの成果について

  第3回ツール・ド・とちぎの成果についてでございます。
  3月22日から24日まで「第3回ツール・ド・とちぎ」が3日間にわたりまして開催されました。
  今大会は、ラインレース、個人タイムトライアルに加えて、周回レースを新たに導入し、ステージごとに違う形態のレースを提供することによりまして、自転車レースの楽しみ方の幅を広げた結果、県内外から、これまでの大会を上回る約7万9,000人の観客動員を達成することができました。
  運営面におきましては、市町や企業等からの協力を得て、交通規制や立硝を含めスムーズな大会運営が図られ、これまでの大会同様、自転車競技関係者からも高い評価を得たところでございます。協力をいただいた関係者の皆様方にあらためて感謝を申し上げます。
  この開催を通じまして、自転車先進県とちぎの発信や観光誘客などにおいて一定の成果を上げることになったと思っております。県内の自転車文化の定着も図られてきているものと考えております。
  今後につきましては、来年3月に開催予定の第4回大会に向けまして、オール栃木体制の下、主催者であります「NPO法人ツール・ド・とちぎの会」と連携を図りながら、万全の準備を進めてまいりたいと思います。

2.「いちご一会募金」の開始について 

  「いちご一会募金」の開始についてでございます。
  2022年に本県で開催する国体及び全国障害者スポーツ大会に向けた「いちご一会募金」を4月1日に開始するため、県内の特別支援学校に組み立ててもらいましたこの募金箱を、県総合庁舎や市町などの公共機関の窓口に設置をする予定でございます。100個、県あるいは市町の公共機関などに置かせてもらいます。
  また、個人で1万円以上、企業・団体で10万円以上の寄付申し込みをいただいた方には、建設中の総合スポーツゾーンの新スタジアムに、お名前などを記した、この大谷石の銘板を設置して顕彰することといたしました。
  寄付の申し込みにつきましては4月1日から受けますが、申込書については、国体の公式ホームページから申込書をダウンロードして国体準備委員会事務局に送っていただく。また、電子申請によりインターネットでも申し込むことができます。個人は1万円以上、団体は10万円以上ということになります。募金箱に直接入れますと、残念ながら大谷石の銘板には結び付かないということになります。
  御協力をいただいたものは、いちご一会とちぎ国体・いちご一会とちぎ大会に全国から集まる選手団のおもてなしや、会場周辺の環境美化、大会ボランティアの育成などの運営費に活用させてもらいたいと考えております。
  県民の皆様一人一人が、これらの募金あるいはボランティア活動などさまざまな形で参加をしていただきまして、県民総参加で感動を創出する国体となるようよろしくお願いいたします。

3.アフターDC及びオープニングセレモニーの開催について

  「本物の出会い 栃木」アフターDC及びオープラングセレモニーの開催についてでありますが、いよいよ4月からアフターDCがスタートいたします。
  4月6日(土曜日)、JR宇都宮駅におきましてオープニングセレモニーを開催いたします。このセレモニーでは、県・JR東日本・東武鉄道の3者によるテープカットを行うほか、県内のJR、東武鉄道の駅長の皆さんと共にハイタッチを行いまして、アフターDCのスタートを宣言いたします。
  去る3月9日には、JR上野駅におきましてキックオフイベントを開催し、首都圏のお客様へのPRを実施してまいりましたが、栃木クイズや産直市などの企画に多くの方々にお越しいただきまして、手応えを感じたところであります。
  また、県内各地でも昨年のDC結果を踏まえて、栃木の「本物」を知ってもらうべく、えりすぐりの「233」の特別企画が準備されるとともに、おもてなしいちご隊につきましても、4万5,000人を超える県民の皆さんに登録をいただきました。お客様をお迎えする万全の準備が整ったところでございます。
  目標であります入込数2,500万人、宿泊数220万人の達成に向けまして、引き続き、全国に向けた積極的なPRに取り組んでまいりますので、県民の皆様にも、国内外から訪れる多くのお客様に対する心からの“おもてなし”に御協力をよろしくお願いいたします。

4.イチゴ新品種「栃木i37号」の普及決定について 

  イチゴの新品種「栃木i37号」の普及決定についてでございます。
  このイチゴは、果実が大きくハート型で酸味が少なく甘さが際立つことに加えて、病気に強く収量が多い、いわば「作りやすく、食べやすい」品種であるため、生産者ほ場での栽培試験やテストマーケティングを実施してまいりました。
  その結果、生産者からは、「萎黄病などの病気に強い」、「小さな果実の発生が少なく収穫作業の省力化が図られる」、大きいイチゴばかりが育つので省力化が図れるなど、作りやすく魅力的な品種であるとの評価を得ました。流通関係者からは、「食味は今シーズンではトップクラス、来年も扱いたい」との声がありまして、消費者からも「甘くておいしい」、「外観もよい」、「買いたい」といった評価を得たところでございます。
  さらに、生産者や農業団体から早急な普及を要請されたことも踏まえて、「i37号」を、生産振興を図り販売拡大を目指す品種として決定しました。
  加えて、県としては、品種の特性を引き出す生産・流通マニュアルの作成を急ぐとともに、来シーズンからの生産拡大に向けて苗の供給体制を構築してまいります。
  なお、「i37号」の商品名につきましては、県が選定した名称候補の中から、来シーズン、生産者や実際に食べていただく消費者の皆さんからの投票によって決定していきたいと考えております。

(その他)  

1.平成30年度部局運営方針の実績報告について

  平成30年度の部局運営方針の実績報告についてでありますが、各部局長から、「実績報告」の提出を本日受けました。昨年4月、庁議の場で、執行目標を明確化するために表明した運営方針に対する実績報告でございます。
  「元気発信プラン」、「とちぎ創生15戦略」に掲げる各種施策を着実に推進し、選ばれるとちぎの実現に向けて確実に歩みを進めたものと考えております。
  なお、報告資料につきましては、この会見終了後、会場内で職員が配布しますので、希望がある場合には申し出てほしいと思います。    

(質疑事項)

1.今年度の総括と新年度に向けて

記者:本日は今年度最後の定例記者会見ということになるかと思うのですが、知事にとって、今年度1年を振り返っていただいてどういったような成果があったか、あるいはどういったような課題があったかを振り返っていただきたいというのが1点。
  新年度に向けて、それを踏まえてどういったような県政運営をしていきたいかということについてお尋ねしたいと思います。

知事:今年度の総括と新年度に向けてということでございますが、平成30年度につきましては、「本物の出会い 栃木」デスティネーションキャンペーンをはじめとしまして、「いちご王国とちぎプロモーション」や「ツール・ド・とちぎ」といった大規模イベント等を通して、栃木の魅力・実力を全国に発信することができたと思います。
  また、大阪センターの設置による戦略的な企業誘致や観光誘客体制の構築、国体冬期大会の開催決定など、本県の未来創生に向けた取り組みを着実に進めることもできたと思います。
  一方で、若者を中心とした東京圏への人口流出は続き、合計特殊出生率も低い水準で推移するなど、引き続き取り組むべき課題も多く残されております。
  新年度は、本県へのさらなる移住や就職等を促進していくとともに、女性・高齢者等の新規就業を支援するなど、政策経営基本方針に掲げた重点事項に全庁を挙げて取り組み、最終年度を迎える「とちぎ創生15戦略」の総仕上げを行うとともに、本県の将来像「人も地域も真に輝く魅力あふれる元気な“とちぎ”」の実現に向けて、「元気発信プラン」に掲げる各プロジェクトを推進してまいります。
  間もなく、平成に続く新たな時代が始まり、来年には東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会、その2年後にはいちご一会とちぎ国体等が開催されることから、これらの大会に向けまして、4月からのアフターDCをはじめ、各種取り組みを着実に進め、本県のさらなる飛躍を図る年としてまいりたいと思います。

2.統一地方選挙について(その1)

記者:県議選の告示が29日に迫りました。そういった中で県内の各種選挙を見てみますと、何といいますか、投票率が過去最低を更新するという選挙が相次いでいるわけでありますが、そのことについて知事の所感を伺いたいのが1点。
  それを踏まえて、どういった論戦を候補者にしていただきたいのか。あるいは有権者に対して、どのような考えを持って投票していただきたいのか、知事の所見をお伺いいたします。よろしくお願いします。

知事:統一地方選挙についてでございますが、投票率の低下につきましては、民主主義の根幹に関わる問題でありまして、憂慮しております。
  来るべき統一地方選挙におきましては、人口減少や超高齢社会への対応、外国人との共生など地域のさまざまな課題について、有権者の皆様の意見を、皆様が住む県や市町の政治に反映できる重要な選挙だと捉えております。貴重な一票を無駄にすることなく、必ず投票所に足を運んでほしいと思います。
  また、立候補を予定している方々につきましては、有権者の皆様に分かりやすく活発な政策論争を。今申し上げましたけれども人口減少社会、超高齢社会、外国人との共生、こういったことも含めて活発な政策論争を繰り広げられることを期待しております。政治への魅力を高めていく第一歩になる統一地方選挙になってほしいと思います。

3.那須雪崩事故について(その1)

記者:先ほど、雪崩事故からきょうで丸2年というところで遺族側が追悼式を開きました。今回、追悼式は遺族と県教委でそれぞれ分かれて行うことになったことについて、知事の受け止め、所感をお伺いします。

知事:昨年も御遺族の方は1家族しか御出席をいただけませんでした。今年につきましては別な日にちで、前日に遺族側は開催するということになりました。それは残念なことですが、遺族には遺族の思いがありますので、それをどうこう言う立場にはありません。
  県としては、残念ながらこういう事態に至ったことについて、犠牲になった8人の方々にわび、そしてまた二度と同様な事故につながらないよう再発防止を誓う、犠牲者の死を無駄にしない、そして安全な登山に結び付くよう意識を高めていく、こういう追悼の場に明日はしていきたいと考えております。

記者:関連してもう1つ。遺族側の弁護士は、知事に再発防止のための検討委員会に入ってほしいという気持ちを以前、記者会見で表明されていました。このことについて、知事の受け止め、所感をお伺いします。

知事:新組織についてですが、遺族弁護団の申し入れの趣旨を踏まえ、新たな組織に御遺族にも参加をいただくとともに、現在、教育委員会が進めている、「那須雪崩事故を教訓とした学校安全のための取組」の実施状況の検証、高校生の安全登山の実現に向けた事業の改善、その他必要な施策等の検討を行うことと考えております。
  なお、開催時期につきましては、現在、遺族弁護団等と組織の構成等について調整を行っているところでありまして、了解が得られれば迅速に対応したいと考えております。
  二度と痛ましい事故が起こらないよう、教育委員会と共に全力で取り組んでまいります。

記者:確認なのですが、その組織には知事も入る、入りたい、入る意向があるということで受け止めてよろしいのでしょうか。

知事:私自身がですか。それは、必要に応じて出席は考えていきたいと思います。

4.イチゴ新品種について(その1)

記者:先ほどの「i37号」の普及品種として推奨していくというお話ですが、イチゴの生産量日本一50年、半世紀にわたり日本一を確固たるものとしてきた中で、普及品種の開発が幾つかあって、「女峰」、「とちおとめ」などが代表的に挙げられると思うのですが、新たな普及品種ができたということについて、知事はこれからさらなる王国を継続させていこうという中でどのような期待感を持っているか、所感をお聞かせください。

知事:「i37号」については、「とちおとめ」と異なる特性を持つと考えておりまして、栃木のイチゴにはそれぞれの良さがあると思います。
  つきましては、「とちおとめ」についてはケーキなどの業務用も含めたオールラウンドに使われる。「スカイベリー」は高級ブランドでございますし、「i37号」は家庭消費向けということで、それぞれの個性が明確でありますので、いずれも、栃木の「いちご王国」の強力なラインナップになると捉えております。

記者:「とちおとめ」に並ぶような重要な品種になっていくとお受け止めになっているのか、それとも「スカイベリー」とかいろいろな品種の中の一つというふうに認識されているのか、その辺について追加でお伺いしたいと思います。

知事:「とちおとめ」に並ぶ品種には当然なると思います。
  家庭で多くの消費者に食べてほしいということを念頭に、技術者が開発したと聞いております。それにふさわしいものができたと思っておりますので。業務用ではなく家庭消費ということですね。で、おいしいイチゴと。栃木のイチゴを囲んで家族のだんらんが図られるよう、そういう場の提供が増えるようにいいイチゴを作っていきたいと思いますので。一般家庭で召し上がっていただく優良品種ということだと思います。

5.統一地方選挙について(その2)

記者:先ほど幹事社から県議選に関する質問がありましたが、関連で。
  まだ29日告示なので分かりませんが、現時点で無投票の選挙区が今回も複数出る可能性が高いと見られています。無投票になってしまうと、有権者が投票する機会すらなくなってしまうわけで、決して好ましいことではないと思いますが、こういった現状について知事はどう考えられているのかということと、無投票選挙区が出てしまう原因とか、それをなくすための方策として、何かお考えがあればお聞かせください。

知事:無投票をなくすためには、立候補する人が定数以上にいないとならないということになりますので、政治への魅力が大きく高まるということがまず重要だと思います。それは町議会選挙であっても村議会選挙であっても同様だと思います。魅力がないから立候補しないということが一部言われております。
  一方で、定数1とか2とか3とかというところにおきまして、政治活動をしている方々が有能な方で、新人の付け入る隙がない。だから出られない、出ない。家族の理解も得られない。こういうケースもあると思いますので、全てが全て政治そのものに魅力がないからということではないと思いますが、いずれにしても、選挙を通じて県政の課題や地域の課題を大いに掘り起こしてもらって有権者の関心を高め、投票率が上がっていくことによって立候補者も増える可能性が出てくると思いますので、政策論争が必要だと思います。無投票ということは政策論争がないということになりますので、それは残念なことだと思います。

6.那須雪崩事故について(その2)

記者:雪崩事故の関係で伺いたいのですが、新たに遺族も入った組織を立ち上げるというのは、迅速にというふうに先ほど知事もおっしゃいましたが、いつぐらいをめどに考えていらっしゃるのかというのと、立ち上げるのに少し時間がかかっている気がするのですが、仮に2年目の前にそういった組織が出来上がっていれば追悼式の形も変わっていたのかなと思いますが、その点ちょっと時間がかかっている点について、知事としてのお考えを聞かせてください。

知事:「弁護団との折衝状況」というメモをもらっていますが、10月中旬に新組織の設置についての申し入れがありました。また11月には意見書が提出されました。3月に構成委員についての追加意見が出されまして、回答を3月中にする、こういう状況になっておりますので、これで大体条件が整うのではないかと。さらなる追加意見がなければですが。そうしますと新年度立ち上げということになっていくものと推察できます。

記者:追悼式に関して言えば、きょう遺族の方がやられて、あしたは県教委、県の方でやるという形で残念ながら分かれる形になっていて、遺族としては不本意な気持ちは十分にあると思います。そういった意味を込めて、これまでの県教委の対応について知事としての評価を聞かせてください。

知事:精いっぱい職員は対応してきたんだと思いますけれども、がしかし、結果としては水漏れがあって、追悼式が別々に開催されるとか、足踏み状態から脱し切れないということになっていると思いますので、ついては、対応の行き届かなかったところがあったのではないか。そのことについてはおわびを申し上げたいと思いますけれども、いずれにしても、これから御遺族の方に寄り添って誠心誠意対応してまいりたいと思いますし、新組織もなるべく早く立ち上げて意見を交換してまいりたいと思いますし、御遺族の皆様方の御要望、御意見などを最大限受け止められるよう、県としても努力をしてまいりたいと思います。

記者:ありがとうございました。

7.イチゴ新品種について(その2)

記者:イチゴの「i37号」についてですが、今、知事から、いろんな品種と役割分担をして活躍してくれるだろうというお話がありましたが、生産者や生産面積等の減少傾向の中で、どのように普及を進めていくことが重要だと捉えていらっしゃるか教えてください。

知事:今度のイチゴは、「とちおとめ」より面積当たり3割余計に収穫ができるイチゴでございますので、面積が少なくても「とちおとめ」と同じ量がとれるという非常に魔法みたいなイチゴですので、これを作ることによって収益を高めることにつながると考えておりますので、新規のイチゴの就農者を呼び込むということにもつながっていくのではないかと思います。
  現に、今シーズンから東京のIT会社を辞めて家族で二宮に移り住んでイチゴの出荷を始めた方もいれば、昨年の秋に真岡の工業団地を辞めて、40代の方ですけれどもイチゴ農家に弟子入りをして、来シーズンあるいは再来シーズンから自らイチゴを作り始めるという方々も出てきております。弾みをつけることにこの「i37号」はつながるのではないかと思いますので、新たなイチゴの就農者を獲得するという意味からも、非常に有力な品種だと思います。

記者:もう一つお伺いいたします。分かっていれば、決まっていればということで構わないのですが、1年「i37号」をやってみて引き合いも高かったというお話がありましたが、引き合いからいって、初年度で何ヘクタールぐらい作れる見込みがあるのか、分かっていれば。
  もう一つ、何年までに、本県産の何%を「i37号」にしたいというような目標がもしあるのであれば教えてください。

知事:どのように「スカイベリー」と「とちおとめ」と「i37号」を面積按分していくかというのは、農家の方々がおのおの決めてもらうわけですので。「スカイベリーは高級イチゴだ」と言っても、「いや、うちはとちおとめしか作らないよ」という農家の方もいるわけですから。今度の新品種については甘くておいしくて量がたくさんとれて、「とちおとめ」よりも早く出荷ができますよということを広く伝えて、あとは農家の皆さんの判断ということになりますが、一気にこの「i37号」も増やせませんので、この次のシーズン、今年の秋からのシーズンでは限定的。1年後、来年の10月以降の、次の次のシーズンから一般に広く流通するということになりますので、それまでの間に苗をしっかり増殖させて、欲しいという人にお分けできるようにしていきたいと思います。

記者:ありがとうございます。

8.那須雪崩事故について(その3)

記者:1点、雪崩の関係で確認ですが、先ほど、別の記者から新組織の立ち上げの時期について質問がありました。それに対して知事は、新年度に立ち上げられるのではないかというお話をされました。今年度というのは4月から3月まで12カ月あるわけで、新年度というのは早い時期いつごろなのか、あるいは遅くなるのか。そこの時期についてお聞かせいただければと思います。

知事:先ほど申し上げましたように、弁護団とのやりとりがあって、原案を見てもらって、いやそこはこうあるべきだというような御意見をもらいながら、キャッチボールをしながら半年かけてきたという状況でございますので、今回の構成委員についての追加意見に対する回答を教育委員会でするわけですが、そのことに御異議がなければ速やかに立ち上がるのではないか。あるいはそれ以外の意見がなければ速やかに立ち上がるのではないかと思います。

記者:速やかというのは人によって受け止め方が違うのですが、知事の速やかというのは大体時期でいうといつごろということなのでしょうか。

知事:それは、第1四半期の早い時期じゃないですか。4月・5月・6月の。

記者:分かりました。 

9.行政職の社会人採用について

記者:話が変わってしまうのですが、今年度、事務系の行政職の社会人採用を県で初めて実施されたかと思います。間もなく新年度を迎えて採用された方たちの勤務も始まるかと思いますので、具体的に倍率など受験の状況と、どういった方を採用されて、今後どういうふうなところに期待をされるのか、知事のお考えも併せてお聞かせください。

知事:今年度、今お話がありましたように、初めて行政職の社会人採用試験を行いました。受験者195名、最終合格者7名、競争率27.9倍。大卒程度の試験の競争率が近年5倍程度で推移していますので、27.9倍というのは多くの方の受験があったということになります。
  7名の方全員が4月1日入庁予定でございます。いずれも県外出身者。製造業、流通業をはじめとする大手上場企業等で活躍をされた方々でございます。
  即戦力として、海外展開の経験のある方は国際課、営業企画の経験がある方は観光交流課など、これまでの職歴を生かせる所属に配置をいたしました。県行政の第一線で活躍することに加えて、県庁内の組織の活性化にも寄与することを期待しております。
  今後、より多くの方に志望してもらえるように、社会人採用のほか、行政職・大卒程度の試験において、専門試験のない「特別枠」試験を実施するとともに、通常枠試験に「福祉型」選択コースを新設するなど、多様な人材の確保に一層取り組みたいと思います。

記者:ありがとうございました。 

10.安倍首相の4選容認論について

記者:最近、自民党の総裁選を巡って、安倍首相の4選容認論が出てきていますが、知事はどのようにお考えでしょうか。

知事:国会議員さんが決めることじゃないですか。

記者:知事は自民党員であって、「権腐十年」というのを以前からおっしゃっていましたが、その辺に関して。

知事:選挙になれば、投票権がありますので投票はします。これまでもしてまいりました。
  党則を改正して、4選も有りだよということに国会議員の皆さん方がおやりになるということになれば、それはまた選挙で選ぶという、無投票になるかも分かりませんが、その中での選択肢しか党員にはないと思います。
  一方で、新聞社などで4選についての世論調査やアンケートなどを行ってその数字が出ていますので、そういったことも含めて、総理としてはそういうことを望むのか望まないのかということを自らお決めになるのだと思います。

記者:4選するためには、知事がおっしゃったように党規を改定する必要がありますが、改定についての賛否は何か御意見はありますか。

知事:それは国会議員が決めることですので、私がどうこう言える立場にはないと思います。

記者:分かりました。ありがとうございます。

お問い合わせ

広報課 広報担当

〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 県庁舎本館3階

電話番号:028-623-2159

ファックス番号:028-623-2160

Email:kouhou@pref.tochigi.lg.jp