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更新日:2016年4月1日
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日光市
奥日光の標高約1,400メートルの地点に広がる戦場ヶ原は、日本の代表的な高層湿原である。
現在は乾燥化が進んでいるこの湿原も、かつては男体山の噴火によってできたせき止め湖であった。深さ10メートル以上にも及んだといわれるこの湖は、その後の男体山の再噴火による噴出物や周囲の山々からの流入土砂、さらにヨシなどの水生植物の涸死体の堆積により、現在の湿原へと姿を変えてきた。
湿原の名前の由来は、昔赤城山の神と男体山の神が、ここで領土争いをしたという伝説から来ている。季節・天候によって、万華鏡のごとき神秘的な美しさを見せる戦場ヶ原。特に夏、ワタスゲの穂が湿原を覆う美しさは比類ない。
しかし、100種以上の湿原植物が自生する戦場ヶ原も小田代原同様環境破壊が進み、 土砂の流入などによる乾燥化が進行しており、侵食防止工事等、湿原保全対策も種々講じられている。