令和6(2024)年度 輝く“とちぎ”づくり表彰
令和6(2024)年度 輝く“とちぎ”づくり表彰 受賞取組について
栃木県では、NPO・ボランティア団体が地域課題の解決に向けて行う、栃木県内における優れた社会貢献活動を表彰しています。
第8回目となる令和6(2024)年度は、最優秀賞1取組、優秀賞2取組を表彰しましたので御紹介します。
〔最優秀賞〕食を核とした、困難を抱えたひとへの重層的な支援
取組団体
- 特定非営利活動法人フードバンクあしかが
- 足利市
- 社会福祉法人足利市社会福祉協議会
取組概要
(1) 取組の目的等
- 貧困家庭の困難は複雑で、多くの場合は食糧支援だけでは解決できず、多方面からの重層的な支援が必要なこと
- 民間の支援活動に加え、公的な制度へ繋ぐ活動や、個々の家庭の状況に応じた柔軟で長期的な対応が求められていること
(2) 課題解決のための主な取組
- フードバンクが困窮者への食品提供をきっかけに、行政の生活相談や社会福祉協議会が実施する地域福祉事業の場面で、行政と民間が連携して困窮者支援を行う関係づくりを行う等、困難を抱える市民を重層的に支える仕組みを構築
- 取組を支援のため、多くの企業(R6.7月時点で約180社)がそれぞれの事業の特性を活かし連携・協力
(3) 取組の成果
- 生活上の困難を抱えていながら行政への相談に躊躇している又は相談窓口を知らない市民が、フードバンクへの食品依頼(市民のSOS)をきっかけに、行政の相談支援につながり、困難を解決する機会を得られること
- 問題が深刻化する以前に、早期に支援につなげられること
(4) 連携・協働による効果等
- 食品提供のできるフードバンクと、生活相談を受けることのできる行政・社会福祉協議会がそれぞれの特性を活かし連携し、補い合うことで困難を抱える市民を重層的に支えることができ、自立への一歩につながっていくこと
〔優秀賞〕学生主導の中間支援ネットワーク構築のプロジェクト
取組団体
- 学生団体Rainbow
- 特定非営利活動法人シェアハッピーエール
- 栃木県立佐野高等学校SGクラブ「つなぎ人」班
- 小山市地域おこし協力隊
- 特定非営利活動法人栃木県防災士会
- From point to Line
- 大平南小おやじの会
- 栃木県立佐野高等学校・同附属中学校
- 栃木市立大平南小学校
- 鹿沼市立粟野中学校
- 有限会社富永石油店
- 友愛ライオンズクラブ
- とちぎアレルギーの会
- ゆいのマルシェ
- any feel coffee
取組概要
(1) 取組の目的等
- 令和元年度台風19号による水害の経験から、県民の防災・災害への意識や対応に重要な課題があること
- 災害・防災を始め、地域の様々な課題への対応においては、多様な主体との「公益ネットワーク」の構築が必要であること
(2) 課題解決のための主な取組
- 学生団体Rainbowが中心となり多様な主体との「公益ネットワーク」を構築
- 「公益ネットワーク」に参加・協力する団体等の拡大にむけた活動及び取組の実施
(3) 取組の成果
- 公益ネットワークに基づく活動により、能登半島地震における被災地支援を迅速に実施
〔優秀賞〕「手話でシュワッチ!」の取組
取組団体
- ジュニアあすか
- 株式会社とちぎテレビ
- 株式会社栃木放送
取組概要
(1) 取組の目的等
- 聴覚障害者の言語である「手話」は、多くの人に認知されているが、手話を学ぶ機会や手話に接する機会が少ないこと
- 背景には、東京パラリンピックの開催や、第22回全国障害者スポーツ大会(いちご一会とちぎ大会)の開催、栃木県障害者コミュニケーション条例の施行(R4.4.1)等、障害者への更なる理解促進及び共生社会の実現に向けての機運の高まり
(2) 課題解決のための主な取組
- 視覚言語である手話を言葉で説明する企画番組、手話紹介コーナー企画や手話歌の導入等
- 若者が参加する手話団体とコラボし、様々な年代の県民が手話と触れる機会等を提供
(3) 取組の成果
- 手話や視覚障害者への理解促進が図られること
- 耳が聞こえない人も聞こえる人も誰もが音楽を楽しめる機会を提供できること
輝く“とちぎ”づくり表彰 表彰式
令和6(2024)年11月6日(水曜日)栃木県昭和館正庁において、表彰式を開催し表彰状の贈呈を行いました。