更新日:2023年1月5日
ここから本文です。
大和朝廷の勢力が東へ拡大したころの本県は、下毛野国(しもつけぬのくに)と那須国がありました。7世紀後半、統一されて下野国、すなわち栃木県の原型が形作られました。下野国は9郡に分かれ、政治の中心として国府が置かれました。
国府付近には、国分寺・国分尼寺・下野薬師寺がつくられて、都から伝えられた華やかな文化が栄えました。
鎌倉幕府が成立すると、小山・宇都宮・足利・那須などの下野の武士も御家人として活躍しました。なかでも小山氏は、下野国の守護を務め、一族は結城・長沼等に分かれて栄えました。
また、宇都宮氏の「宇都宮歌壇」は都までその名声をうたわれ、足利学校は「坂東の大学」として宣教師によってヨーロッパにまで隆盛の様子が伝えられました。
徳川家康が幕府を開くようになると、中世以来の豪族は相次いで下野から姿を消し、天領や旗本領に細分化され大名や旗本が支配するようになりました。
日光は幕府の聖地として、東照宮をはじめとする華麗な建物が作られ、特別に保護、崇敬されました。
また、二宮尊徳は、近世後期の荒廃した農村のたて直しを図るため、桜町(現在の二宮地区)の旗本領の復興に努め、以後各地で報徳仕法と呼ばれる改革事業を実施しました。
戊辰戦争を経て明治維新を迎えると、政府は中央集権を推し進めるため廃藩置県を断行し、旧来の封建支配の一掃を図りました。さらに県の整理統合が進められ、1873年(明治6年)6月15日に今日の栃木県が成立しました。県庁は、最初栃木町(現在の栃木市)に置かれましたが、1884年(明治17年)に宇都宮町(現在の宇都宮市)に移されました。
「栃木」という県名は、本県最初の県庁所在地「栃木町」(現栃木市)に由来していますが、この地名の語源には、様々な説があります。
栃木町内に
トチノキが多く生えていたという説。
市内を流れる
和暦 | 西暦 | できごと |
---|---|---|
明治 元年 |
1868年 |
戊辰戦争県内各地に広がる |
4年 |
1871年 |
廃藩置県によって10県が成立、続いて宇都宮・栃木2県に統合される。 |
6年 |
1873年 |
宇都宮県を廃し栃木県に併合
|
7年 |
1874年 |
東京-宇都宮間の電信開通 栃木県最初の新聞「栃木新誌」発行 |
9年 |
1876年 |
東京-宇都宮間郵便馬車開業 |
12年 |
1879年 |
初の栃木県会議員選挙 コレラ流行 |
13年 |
1880年 |
印南丈作、矢板武ら那須開墾社をおこす |
17年 |
1884年 |
県庁を栃木から宇都宮に移す |
18年 |
1885年 |
東北本線大宮-宇都宮間開通 那須疏水開通式を三島肇耕社で挙行 |
21年 |
1888年 |
県庁焼失(23年再建) 両毛線小山-足利間開通 |
22年 |
1889年 |
町村制施行(26町145村) |
23年 |
1890年 |
日光線全線開通 |
34年 |
1901年 |
足尾鉱毒問題で田中正造、天皇に直訴 |
44年 | 1911年 | 県人口100万人を超える |
大正 2年 |
1913年 |
東北本線宇都宮-小山間複線化完成 |
3年 |
1914年 |
足尾鉄道全線開通 |
7年 |
1918年 |
横綱栃木山誕生 東野鉄道西那須野-黒羽間開通 |
9年 |
1920年 |
真岡線全線開通 |
11年 |
1922年 |
宇都宮高等農林学校創立 |
12年 |
1923年 |
烏山線全線開通 関東大震災 |
昭和 4年 |
1929年 |
東武線浅草-日光間開通 |
9年 |
1934年 |
日光国立公園が指定される |
11年 |
1936年 |
県庁焼失(13年再建) |
16年 |
1941年 |
太平洋戦争始まる |
20年 |
1945年 |
宇都宮空襲 太平洋戦争終結 婦人参政権獲得 |
21年 |
1946年 |
戦後初の衆議院議員選挙 日本国憲法公布 |
22年 |
1947年 |
初の民選知事誕生 市町村選挙 キャサリン台風来襲 |
24年 |
1949年 |
今市震災 宇都宮大学開学 |
28年 |
1953年 |
町村合併促進 |
29年 |
1954年 |
日光いろは坂有料道路完成 |
35年 |
1960年 |
宇都宮工業団地造成はじまる |
37年 |
1962年 |
作新学院全国高校野球春夏連続優勝 |
38年 |
1963年 |
ラジオ栃木(現栃木放送)開局 |
40年 |
1965年 |
金精道路、第2いろは坂開通 |
47年 |
1972年 |
日塩もみじライン開通 栃木県立美術館オープン 自治医科大学開学 |
48年 |
1973年 |
県制百年記念式典開催 |
49年 |
1974年 |
東北自動車道県内全線開通 |
53年 |
1978年 |
日足トンネル開通 |
55年 |
1980年 |
栃の葉国体、全国身体障害者スポーツ大会開催 |
57年 |
1982年 |
第33回全国植樹祭開催 東北新幹線開通 栃木県立博物館オープン |
59年 |
1984年 |
’84とちぎ博開催 |
60年 |
1985年 |
県民の日制定 |
61年 |
1986年 |
野岩鉄道会津鬼怒川線開通 台風10号による茂木町災害 第三セクター方式の真岡鐵道発足 |
62年 |
1987年 |
食と緑の博覧会イートピアとちぎ’88開催 |
63年 | 1988年 | 尾頭トンネル開通 |
平成 元年 |
1989年 |
マロニエプラザ完成 |
3年 |
1991年 |
日光自然博物館オープン 総合文化センターオープン |
4年 |
1992年 |
とちぎ海浜自然の家オープン |
5年 |
1993年 |
全国高校総体開催 中国浙江省と友好提携協定書を締結 |
6年 |
1994年 |
エフエム栃木開局 |
7年 |
1995年 |
第10回国民文化祭・とちぎ’95開催 |
8年 |
1996年 |
第51回国民体育大会冬季大会スケート・アイスホッケー競技会開催 とちぎ男女共同参画センターオープン 宇都宮環状道路全線開通 |
9年 |
1997年 |
とちぎ健康の森オープン 県人口200万人を超える |
10年 |
1998年 |
8月末豪雨による災害 |
11年 |
1999年 |
とちぎテレビ開局 アメリカ インディアナ州と姉妹提携協定書を締結 「日光の社寺」が世界遺産登録される |
12年 |
2000年 |
マロニエとちぎ緑化祭開催 イタリア大使館別荘記念公園オープン |
13年 |
2001年 |
なかがわ水遊園オープン |
14年 |
2002年 |
初の名誉県民、県民栄誉賞を選定 |
15年 |
2003年 |
とちぎ産業創造プラザオープン |
16年 |
2004年 |
なす高原自然の家オープン |
17年 |
2005年 |
那須塩原市誕生を皮切りに平成の大合併始まる 「奥日光の湿原」がラムサール条約湿地に登録される |
18年 |
2006年 |
JR東日本と東武鉄道特急相互乗り入れ |
19年 |
2007年 |
第5代県庁舎落成(平成20年1月開庁) |
20年 |
2008年 |
とちぎの元気な森づくり県民税導入 フランス ヴォークリューズ県と交流協力協定書締結 |
21年 |
2009年 |
とちぎ未来大使を委嘱 |
22年 |
2010年 |
結城紬がユネスコ無形文化遺産に登録 |
23年 |
2011年 |
東日本大震災 北関東東自動車道全線開通 第24回全国スポーツ・レクリエーション祭開催 とちまるくんが県のマスコットキャラクターに就任 |
24年 |
2012年 |
県アンテナショップ「とちまるショップ」オープン 「渡良瀬遊水地」がラムサール条約湿地に登録 |
26年 |
2014年 |
第69回国民体育大会冬季大会スケート・アイスホッケー競技会「ひかりの郷 日光国体」開催 第27回全国健康福祉祭とちぎ大会「ねんりんピック栃木2014」開催 |
27年 |
2015年 |
県の100の地域資源「とちぎの百様」を選定 平成27年9月関東・東北豪雨災害 |
28年 |
2016年 |
英国大使館別荘記念公園オープン
「烏山の行事」と「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録
|
29年 |
2017年 |
第2回「山の日」記念全国大会を那須町で開催 とちぎ技能五輪・アビリンピック2017開催 |
30年 |
2018年 |
1月15日を「いちご王国・栃木の日」として宣言 「本物の出会い 栃木」デスティネーションキャンペーン開催 栃木県大阪センターオープン |
令和 元年 |
2019年 |
大嘗祭悠紀地方に栃木県が選定される 令和元年東日本台風災害 |
2年 |
2020年 |
新型コロナウイルス感染症流行 いちご新品種「とちあいか」の命名 日光社寺文化財保存会の技術「建造物彩色」と「建造物漆塗」がユネスコ無形文化遺産に登録 |
3年 |
2021年 |
農業大学校に全国初「いちご学科」創設 県内養鶏場で高病原性鳥インフルエンザ発生 県内養豚農場で豚熱発生 |
4年 | 2022年 |
「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」開催 |