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更新日:2015年4月1日

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世界に誇る杉並木

杉並木の歴史

杉並木は、徳川家康の忠松平正綱が、20年あまりの年月をかけて杉の苗木を植え、家康の33回忌にあたる慶安元年(西暦1648年)に東照宮に寄進した。当時は16,000本あまりあったといわれているが、台風等の災害や立ち枯れ、又寿命もあり、現在は約12,500本が日光・例幣使・会津西街道沿いにそびえ立っている。平成8年10月に「日光杉並木保護財団」が設立され、保存、樹勢回復の資金を捻出するため、企業等に並木杉1本1,000万円で買い上げてもらう制度(並木オーナー制度)が設立された。

 

杉並木の長さの違い

杉並木は
・ 国の特別史跡(昭和27年指定)
・ 国の特別天然記念物(昭和29年指定)
の指定を受けているが、これの延長は37キロメートル。これに対してギネスブックに認定されている延長は、35.4キロメートルであり、1.6キロの差がある。この差は、国指定の延長は杉並木が途切れている寄進碑も含めた延長であるのに対して、ギネスの延長は、純然たる並木延長を計測したためである。

ギネスブック認定のいきさつ

認定の申請は、旧今市市職員安西義治氏他が行い、平成3年版に「世界一長い並木」として掲載された。なお、それまでの認定記録は、英国のブナ並木(延長5.7キロ)であった。
このギネス申請には、公的機関の『長さの証明書』が必要であり、これを発行したのは当時の日光土木事務所所長である。又、35.4キロの記録は道路台帳からスケールで測りだしたものである。

時代を見つめる杉並木のあれこれ

杉並木は4世紀にわたって時代の流れを見つめてきた。また、並木の中の1本1本の杉の木に着目すればそれぞれが個性的な「顔」を持っている。特に、日光街道・例幣街道沿線で代表的なものを以下に紹介する。

砲弾打ち込み杉(日光街道)

瀬川の一里塚から日光方面へ800メートルほど進んだところにそびえ立つ。戊辰戦争
(西暦1868年)の際、板垣退助率いる官軍が日光で陣取る幕府軍を討つため出征してきた。その前哨戦がこの地で行われ、杉の木に砲弾が当たったものである。

並木ホテル(日光街道)

七本桜地区にある一里塚には「並木ホテル」と呼ばれる珍しい杉の木が立っている。木の根本が腐って空洞ができ、大人4人が入れるスペースがあることからこの名がついた。昔、ここを通る旅人が雨露をしのぐためにここを利用したのかもしれない。

桜杉(日光街道)

杉の割れ目に桜の種が入って芽をふき、杉の体内を通って地面に根をおろしたものである。異種の2本の木が共存する大変珍しいものである。

十石坂(例幣使街道)

日光市明神にあり、現在は幅員が狭くロータリーとなっているところの急な坂。東照宮大造営の際、黒田長政が東照宮にあげる大石鳥居をごろごろところがしながらやってきたが、この急な坂に差しかかり大変苦労した。この坂を越えるのに大変な人手を要し、ついには米十石(約1500キロ)を食べてしまったことからこの名がついた。

地震坂(例幣使街道)

十石坂からちょっと鹿沼よりにある。昭和24年の今市地震の際、杉並木もろとも押し流され、道路の形を変えてしまったことからこう呼ばれている。

 

 

 

 

 

 

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