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更新日:2021年12月23日

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株式会社グリーンデイズ

~「かっこいい農家を作る」農業を通して地域の活性化を! 

グリーンデイズ1   グリーンデイズ2

企業情報 

代表者名 代表取締役   林   書緯
企業所在地 宇都宮市上戸祭町3031-3
連絡先 028-680-4217
これまでの受賞・認証歴 2018年   地域未来牽引企業 経済産業大臣選定
2021年   高年齢者活躍企業コンテスト
              独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長表彰特別賞
お話 総務課長   大出   喜洋  さん
企業概要 設立:2007年
従業員数:218名
   (うち女性178名)
 (うち高年齢者54名(60歳~64歳:26名 65歳~69歳:14名 70歳以上:14名))
 (2021年12月7日現在)

インタビュー 

Q.具体的にどのような取組をされていますか。

A. 当社は「あぜみち」という農産物直売所を運営しており、農産物の搬入陳列、レジ等の販売業務、惣菜調理等が主な業務となっています。定年は2013年より70歳としており、その後の再雇用についても75歳まで継続雇用可能としています。さらにそれ以降も本人の希望があれば継続して雇用しており、生涯現役を目指す高年齢者がいきいきと働いています。
   再雇用だけでなく、働く元気とやる気のある方は70歳以上でも新規に採用しています。令和2年には78歳の方を惣菜調理部門で採用し、現在も1日5時間、週5日勤務で元気に勤めてもらっています。
   また、短時間勤務にも柔軟に対応し、それぞれの状況に応じて働きやすい勤務形態を選択できるようにしています。シフトを組む際には、高年齢・若手・中堅を世代別にバランス良く配置し、それぞれの強みを活かした役割を担うことで、円滑な店舗経営を実現しています。さらに、地域に高齢のお客様が多い店舗では、高年齢の従業員を多く配置し、お客様が安心して来店できるような工夫の一つとしています。
   現在、高年齢者を54名雇用しており、60歳~64歳が26名、65歳~69歳が14名、70歳以上が14名となっています。

Q.そのような取組に至るまでの経緯を教えてください。

A. 日本は高齢化が進み、農家や消費者も高年齢者が増加しています。「あぜみち第1号店」オープンの際に、従業員を募集したところ、高年齢者からもたくさんの応募があり、高齢化を実感しました。
   農家とお客様をつなぎ、新鮮でおいしい野菜を提供する、その懸け橋である「あぜみち」には、様々な経験や知識、地域とのつながりを必要とする仕事がたくさんあります。当社は高年齢者の強みに着目し、様々な経験を積んだ人生の先達者である高年齢者に、知識を活かして働いてもらうことが、店舗運営方法の改善やお客様の安心へつながると考え、創業当初から高年齢者の積極的な雇用を行い、年齢に関わらずできるだけ長く働けるような職場づくりを進めてきました。

Q.取組の効果や成果はいかがですか。

A. 当社は2003年に「あぜみち第1号店」がオープンしてから、2007年に法人化、2021年現在では独立型店5店舗、インショップ型店4店舗を営業しています。会社が急スピードで成長していく中、オープン当初から70歳を超えた今でも、十分な経験を活かして現場で活躍している方もいます。また、様々な業種から転職者・退職者も採用してきました。その中で、大手企業の定年退職者は、本部と店舗のコミュニケーション改善に取り組み、定例ミーティングの実施等を行いました。それにより、全従業員が会社の経営理念を共有できるようになり、現場の要望も本部に伝わりやすくなりました。
   また、「あぜみち」のお惣菜は、他社での経験豊富な高年齢者がヘルシーでよりおいしいメニューを考え調理しており、非常に人気の高いコーナーとなっています。他にも、高年齢者の丁寧な接客方法から、若手・中堅世代の従業員が学ぶことも多く、高年齢者の経験やノウハウが大きな役割を担っていることは、共通認識として職場に定着しています。
   経験豊富な高年齢者の活躍により、社内のコミュニケーションや現場の接客力を始めとする様々な部分が改善及び向上しています。当社は、高齢というだけで働く場所に恵まれなかった高年齢者が輝くことができる職場となっており、当社にとっても高年齢者の活躍は欠かすことの出来ないものとなっています。
   現場では30kgもある農産物搬入の作業をすることもありますが、高年齢者に負担の大きい力仕事を、若手や中堅世代が中心となって対応し、高年齢者は知識や経験を活かした対応等を行うことで、従業員それぞれがサポートし合う風土が醸成され、社内のコミュニケーションも円滑化が図られています。

 Q.取り組む上での課題や心掛けている点はありますか。

A. 店長を含めた従業員同士のコミュニケーション向上を常に意識し、意思の疎通がしやすく、様々な意見を出し合いながら店舗の運営にあたれるように心掛けています。定期的な面談や、日頃からのコミュニケーションの中で、高年齢者が無理なく健康に働き続けらるように、本人の希望する働き方を聞き取りながら、シフトを調整しています。
   また、年齢に関わりなく仕事ぶりを評価し、時給に反映する評価制度により、従業員のモチベーション向上につながっています。
   その他にも、福利厚生制度を充実させることにより、全ての従業員が気持ちよく働ける職場となっています。福利厚生制度の、常に値引きされた額で店内商品の購入が出来る制度、昼休憩中に300円で店内のお総菜を数品選んで自由に好きな物を食べることが出来る制度が、特に好評を得ています。従業員が店内の商品を自ら口にすることで、地域の農産物の良さを実感し、お客様に自信を持ってお勧めできる知識を得る機会にもなっています。

 Q.今後の目標や課題はありますか。

A. 創業当初から現在まで、高年齢者を活用した職場づくりは順調に実施することができました。今後は、従業員の年齢が上がるにつれ体調管理がさらに重要になってきます。健康で長く働き続けられるように、引き続き職場での面談や声かけを定期的に行い、今以上に従業員の健康管理に留意していきたいと考えています。
   高齢化社会において、地域の農業を活性化し消費者とつながる中で高年齢者が主役となって輝く、これが「あぜみち」が目指す姿です。高年齢者の方には、自分の働きが地域社会に貢献する役割を担っていることに誇りを持ってもらいたいと思っています。

企業から一言・・・

    今後も、経営理念である「農業の発展へ貢献する会社」「お客様に信頼される会社」「お互いに尊重し、常に挑戦する会社」を常に目指し、高年齢者を活用し、地域に根ざした店舗づくりに励んでいきます。
   「あぜみち」という場を通して農家と消費者の懸け橋となり、栃木の素晴らしい農業を発信し続けていきたいです。

(取材:宇都宮労政事務所   取材年月日   令和3(2021)年12月7日)

お問い合わせ

労働政策課

〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 県庁舎本館6階

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