益子町塙地内における地下水汚染について

　益子町塙地内の事業者が行った地下水調査により、「トリクロロエチレン」及び「1,2-ジクロロエチレン」が地下水の環境基準を超過した旨報告されたため、県が事業場内の３井戸で地下水調査を実施したところ、２井戸で「トリクロロエチレン」が環境基準を超過して検出された。
　このため、県及び益子町が汚染井戸周辺の７井戸について地下水調査を実施したが、いずれの井戸でも環境基準の超過はなかった。念のため、周辺住民に対して周知を行っている。
１　汚染の範囲及び状況
　　調査した10井戸のうち事業場内の２井戸でトリクロロエチレンが環境基準を超過した。
　　基準を超過して検出された濃度は 0.056mg/L及び0.152mg/L
２　発生源調査
　　汚染井戸の周辺において調査を実施したが、原因の特定には至っていない。
３　飲用対策等
　(1) 環境基準を超過した井戸の所有者(事業者)に対し、結果を知らせるとともに、上水道を
　  飲用するよう指導した。
　(2) 周辺住民に対し、自治会を通じて地下水汚染の周知及び飲用指導を行っている。
　(3) これまでに健康被害の報告は受けていない。
４　今後の対応
　　県において、地下水汚染状況を継続的に監視するため、汚染井戸及び下流側の非汚染井戸
　について定期的な調査を実施する。

　＜参考＞
　(1) 基準値について
　　  トリクロロエチレンの地下水環境基準及び水道水質基準：0.01mg/L 以下
　(2) トリクロロエチレンについて
　　  主に工業において金属の洗浄剤、脱脂剤、溶剤等に使用されている。人に対して発がん
　  性がある物質に分類され、慢性毒性として肝臓や腎臓への障害、頭痛、腹痛、めまい等の
　  症状があるといわれている。
　

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