重要なお知らせ
2023年5月23日発表
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栃木県立博物館と共同研究グループは、2007年に那珂川町内で発見されたフジツボ化石の研究を行いました。その結果、この化石は約1,100万年前のムカシフジツボの仲間であることが判明しました。ムカシフジツボの化石は、栃木県内で初めての発見になります。
この度、栃木県立博物館において、今回の発見と研究に関する紹介展示を行うことになりました。
企画展「甲殻類ワールド~エビ、カニ、フジツボ、ダンゴムシ、ミジンコ&カブトエビ~」内の1コーナーとして、本件に関する紹介展示を行います。
期間:令和5(2023)年5月24日(水曜日)~6月18日(日曜日)
・動物の分類:ムカシフジツボ亜科(ムカシフジツボ亜科の未定種)
・大きさ:直径9.5 cm、高さ6.7 cm
・発見場所:那珂川町吉田(よしだ) 那珂川河床
・産出層:荒川層群(あらかわそうぐん)大金層(おおがねそう)
・年代:新生代新第三紀中新世トートニアン期(約1,100万年前)
・発見者:坂井広人(さかいひろと)(元栃木県立博物館職員・宇都宮市在住)
・栃木県内で初めてとなるムカシフジツボ化石の発見。
・これまで、栃木県内で発見されたフジツボ化石としては最大の大きさです。
・この時代(トートニアン期)のムカシフジツボの化石は、関東地方における発見例が極めて少ないことから、本発見は学術上大きな意義があります。
・今回発見された化石に最も近縁だと考えられる種は、Chirona evermanni(カイローナ・エベルマニ)で、ベーリング海やアリューシャン列島付近の深海に生息しており、この化石と同程度の大きさのものがベーリング海で確認されています。
・栃木県立博物館 学芸部自然課 主任研究員 河野重範
・千葉県総合教育センター 野村真一
お問い合わせ
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