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ホーム > 県政情報 > 県政への参加・意見・相談 > 知事と語ろう!とちぎ元気フォーラム(県民と知事の対話集会) > 令和2(2020)年度「知事と語ろう!とちぎ元気フォーラムin矢板中央高校」開催結果内容
更新日:2021年3月5日
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開催日時:令和2(2020)年9月14日(月曜日) 午後2時00分~午後3時50分
開催場所:矢板中央高等学校 中央記念体育館2階ミーティングルーム
事案要旨 知事になろうと思った理由を伺う。また、知事になる上で影響を受けた人物がいたら、その方についても伺う。 (3年生) |
知事発言要旨 私は工業高校を卒業してすぐに栃木県庁職員になりました。昔は建築職も土木職も事務職も数多く県庁に採用された時代がありました。現在、栃木県の高校卒業程度の採用は長年、電気職や機械職を採用してきませんでしたが、令和2(2020)年度から19年ぶりに電気職の採用試験を再開しました。今までは大学生が主流でしたが、高校卒業してすぐに県庁職員になるという門戸も開いています。皆さんにも高校、短期大学、大学を卒業したら栃木県の採用試験を受けて、職員として活躍していただきたいと思います。 私は建築職で県に入庁しましたので、当時の土木部の中の建築課や住宅課が職場となり、建築技術者なので県営住宅の建築や庁舎等の県有建築物の建築、皆さんが家を建てるときの手続きの審査をする仕事などに携わって9年間勤めました。しかし、「自分の人生、このまま建築の仕事だけで終わってしまって良いのか」と思うようになり、「教育の仕事もやってみたい、福祉、農業、環境分野等にも携わりたい」と思うようになりましたが、県職員として建築職では他部門には行けませんので、どのような職業なら様々な分野の仕事に携われるのかを考えたとき、「政治」という分野で世の中のこと全てに関わっていきたいという思いになりました。仮に自分が思うような政治を担うことができたなら、将来は県庁に戻ってきて建築以外の様々な分野の仕事に携わりたいと思いました。遠いか近いかわかりませんが、「将来知事になって自分の思いを遂げてみたい」というのがスタートで県庁職員から市議会議員になり、おかげさまで知事の仕事ができるようになりました。 その際に影響を受けた人物はすでに亡くなられた方ですが、岩手県出身の鈴木精七という人です。田中角栄グループの選挙の応援、指南をする選挙の神様みたいな人で、その人の門をたたいて、「どうやったら市議会議員になれるか教えてください」と東京まで1年間毎月通って教えを請いて、政治のいろはを教えてもらい、その道に入ることができました。そこで色々なことを勉強させてもらった中で、20代で政治を目指そうと思った最初に教えてくれ、また亡くなる前にも教えてくれた言葉で、「政治家も会社の社長もそうかもしれないが、会った瞬間に相手が何を考えているか見抜きなさい。それでこれからも頑張りなさい。」と教えてくれたことが印象に残っています。 |
事案要旨 知事の主な仕事とやり遂げた大きな仕事について、伺う。 (3年生) |
知事発言要旨 日々の仕事ですが、今はコロナ禍で人の動きが制限されていますので、令和元(2019)年の今頃の仕事と比べて大きく様変わりしています。通常は県庁で多くの人たちと会う、または出向いて行って会う仕事がひとつあります。様々な大企業の社長、世界各国の大使、地元中小企業の社長や商店主など、色々な人たちと会って、県政に望むこと、改善してほしいこと、栃木県としてお願いすべきこと等について意見交換をしながら実現していく、県庁全体でその問題を解決していくという仕事があります。 また、「外国の人とも会いますよ」という話をしましたが、栃木県はアメリカのインディアナ州、フランスのヴォークリューズ県、中国の浙江省、台湾の高雄市と姉妹交流提携等を結び国際交流を行っております。インディアナ州に日米協会という組織があり、コロナ禍で国境を越えた人の移動が厳しいなか、「是非、よさこいソーランをオンラインで教えてもらい、栃木県と交流し、発表したい」と提案をいただき、「オンラインよさこいフェスティバル」を令和2(2020)年9月12日(土曜日)に開催することとなりました。 鹿沼市を拠点に活動しているよさこいチーム「勢や」が、オンラインでインディアナ州の皆さんと連絡を取り合い、1ヶ月間にわたって踊り方を教え、日本では土曜日の朝8時半に、インディアナ州では金曜日の夜7時半と13時間の時差があるなか、県庁1階ロビーで「勢や」の皆さんが本物のよさこいソーランを披露し、インディアナ州の皆さんがそれに合わせて自分なりに踊り、意見交換もするというオンラインの交流を行いました。私も朝から法被を着て参加しました。 これまで大変だったことは、平成20(2008)年のリーマンショックで栃木県財政調整的基金(貯金)が底をつきそうになったことです。平成21(2009)年に「とちぎ未来開拓プログラム」を策定して、全ての事業を見直し、私はもちろん給与カットをしたり、私立学校に対する助成も減額をしたりして、なんとか貯金を約800億円まで回復することができましたが、2年後の令和4(2022)年のいちご一会とちぎ国体・とちぎ大会を見据え、総合スポーツゾーンとして約650億円をかけて、2万5千人収容のスタジアムや5千人収容の体育館、温水飛び込みプールを備えた屋内水泳場、新武道館などの整備を行いましたので、現在は400億円前後になってしまいました。令和3(2021)年春には、体育館や屋内水泳場なども完成しますので、これらの施設を大いに利用していただきたいと思います。 今、大変なのはなんといっても新型コロナウイルス感染症との闘いです。県庁挙げて取り組んでいます。1日も早く、皆さんが自由に部活動を行ったり安心して修学旅行に行けるようになるよう、この難題を乗り越える努力をしています。皆さんにも一緒に新型コロナウイルス感染症との闘いに御協力をお願いします。 |
事案要旨 私は埼玉県出身であるが、栃木県に来て日が浅いので、栃木県の魅力について伺う。また、その魅力をさらに上げたり、引き出すための計画等があるのか、伺う。 (1年生) |
知事発言要旨 埼玉県といえば“ださいたま”という言葉があり、栃木県も“どこにあるのか栃木県”という言葉があるように、内陸であり東京の陰で埼玉県も栃木県もブランド力という点においては残念ながら今一歩という状況ですが、栃木県の良いところはたくさんあります。 世界文化遺産「日光の社寺」は、古代以来の宗教空間が継承されています。二荒山神社、東照宮、輪王寺の境内にある荘厳・華麗な建造物の多くは江戸時代に建てられたもので、高い芸術的・歴史的価値を持っています。 また、ユネスコ無形文化遺産の「烏山の山あげ行事」、「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」は、地域社会の安泰や疫病防除を願い、地域の人々が一体となって執り行う祭礼行事であり、地域の文化の粋をこらした華やかな飾り付けを特徴としています。 さらに、令和2(2020)年6月に日本遺産に認定された笠間市と益子町の「かさましこ~兄弟産地が紡ぐ“焼き物語”~」や世界一長い並木道としてギネスブックに登録されている日光杉並木街道など、多種多様な文化財があります。 そして、矢板武氏もその中に入っていることと思いますが、申請者が、那須塩原市、矢板市、大田原市、那須町となり平成30(2018)年に認定された「明治貴族が描いた未来~那須野が原開拓浪漫譚~」もあります。 なお、フェイスブック「体感 !!とちぎの文化財」では、これら県内各地の文化財の魅力を食や観光の情報を交えて紹介していますので御覧になっていただければと思います。 伝統工芸品につきましては、本日私が着けているマスクは大田原市の藍染めです。伝統工芸品は現在59品目が指定されており、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている高級絹織物である結城紬、全国的に知名度が高い益子焼があります。 他県と比較して知名度があり、歴史的に深く、本県独自の風土の中で育まれ受け継がれてきた栃木の伝統工芸品には、それぞれに大きな魅力があります。 県では、県庁舎本館15階展望ロビーにて、年間を通じて選りすぐりの伝統工芸品を展示しています。また、今年4月に完成した県総合運動公園のスタジアムなどには、内装材に結城紬や佐野市の天明鋳物をドアのノブに使ったり、那須烏山市の烏山和紙を照明器具に使用しています。このような形で県有施設での使用やホテルの内装等に用いた場合の助成などにより、広く活用し、魅力を知ってもらうことに取り組んでいます。 重点的に支援する産地として、国の伝統的工芸品に指定されている結城紬、益子焼及び日光伝統工芸品を対象に振興計画を策定し、後継者育成や商品開発、販売の拡大等を支援することにより、魅力や知名度の向上に取り組んでいます。是非、若い皆さんにも伝統工芸品の魅力に触れてもらいたいと思います。 ブランド力の向上につきましても、地域ブランド調査2019((株)ブランド総合研究所)の結果は残念ながら魅力度全国43位でしたが、25位内を目指して戦略的な情報発信、地域資源の磨き上げを2本柱に、県内の良いところ、良いものから「栃木県」をイメージしてもらえるようPR動画の作成やSNSの活用、東京・大阪でのプロモーション等、ブランド力向上の取り組みを行っています。これからは特に、デジタル技術を活用したブランド力の向上にも取り組んでいきたいと思います。 本県の“食”におきましても、豊かな水や農産物を活用することで、“食”をテーマに地域経済が成長・発展し、活力あふれる「フードバレーとちぎ」を目指すため、「産学官連携による商品開発・技術開発」や「海外市場も視野に入れた販路開拓」、「とちぎの強みを活かした企業誘致」、「農業をはじめとする関連産業の高付加価値化」で応援しています。新型コロナウイルス感染症の感染拡大などにより国際的に景気が悪くなっていますが、そういった影響を受けにくい食品関連産業などの内需型産業を振興・発展させる必要があると認識させられましたので、“食”を通じた産業の振興あるいはブランド力の向上を目指し、今後とも「フードバレーとちぎ」の取り組みを推進していきます。 また、いちごの生産量が52年連続日本一であり、「とちおとめ」や「スカイベリー」などの本県オリジナル品種をウェブ上で掲載しています。購買層をターゲットにデジタル広告を配信して「いちご王国」デジタルプロモーションなども展開しながら、いちごのさらなる発展とブランド力の向上に努めていきます。 特記事項 フェイスブック「体感 !!とちぎの文化財」 https://ja-jp.facebook.com/tochiginobunkazai/(外部サイトへリンク) 栃木いちご王国プロモーション https://www.agrinet.pref.tochigi.lg.jp/ichigooukoku/(外部サイトへリンク) とちぎの伝統工芸品ホームページ http://tochigi-dentoukougeihin.info/index.html(外部サイトへリンク) とちぎの伝統工芸品Facebook https://www.facebook.com/Tochigi.Craft.Japan(外部サイトへリンク) |
事案要旨 私はソフトボール部に所属している。そこで、2022年に予定されている国体が大変気になっている。開催にあたって、何か目標や盛り上げるものはあるのか、伺う。 (2年生) |
知事発言要旨 是非、2年後の令和4(2022)年いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会で優勝を勝ち取ってもらいたいです。そして、ソフトボールは得点種目ですので、団体競技で得点を獲得してもらいたいと心から願っています。 いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会においては、参加する全ての方々を県民の心のこもったおもてなしでお迎えし、さらにはアスリート達が夢に向かって突き進む姿を見ることで、県民全てが夢と希望を抱き、感動を分かち合える大会にしたいと思っています。 そこで、イメージソングやダンスを作成して普及に取り組んでいますが、各種ボランティアの募集など、いちご一会運動として参加機運の盛り上げに取り組んでいるところであり、是非、皆さんにもボランティアなどを通じ、大会運営に関わっていただきたいと思います。選手として出場する人、ボランティアとして国体に関わる人、それから、競技補助員として関わることなど、色々な形で関われますので、自分にできることをお願いできればありがたいと思います。 また、天皇杯・皇后杯の獲得に向け、選手強化にも取り組んでいるところであり、地元大会での活躍を目指して、日々練習に励んでいる選手のみなさんにもよろしくお願いしたいと思います。引き続き、残された期間の中で、選手強化にも努めていきたいと思います。両大会で得られた感動が、未来の人材育成へとつながり、新しいとちぎづくりにつながっていくものと期待しています。 ところで、令和4(2022)年に開催できるのかということが大きなポイントとなっています。鹿児島県は令和2(2020)年の開催が中止になり、3年後の令和5(2023)年に国体を仕切り直して開催することになるようです。令和3(2021)年開催の三重県と令和4(2022)年開催の栃木県は予定どおり国体と障害者スポーツ大会を行うことになります。そして、栃木県の後に、令和2(2020)年に開催できなかった鹿児島県が割り込みます。佐賀県が3年後の令和5(2023)年の開催予定でしたので、1年遅れ、滋賀県も1年遅れで開催されるのではないかと思います。 スポーツ基本法が改正になり、令和5(2023)年1月1日から、国民体育大会(国体)の名称が使えなくなります。令和5(2023)年以降の大会の名称は、国民スポーツ大会(国スポ)になりますので、栃木県は国体の冠をつける最後の大会として締めくくりたいと思います。最初の国民スポーツ大会(という名称)は佐賀県が譲らないと言っていますので、間に入った鹿児島県はどのような名称になるのかということになります。国体(という名称)は栃木県が最後、佐賀県が国民スポーツ大会という名称の第1回目、間に入る鹿児島県は特別国体という名称になるということが検討されていると聞いていますので、是非、校内で国体を目指してがんばっている人には、予定どおり行われるということを視野に練習に励んでもらいたいと思います。 教育長発言要旨 いよいよ2年後の令和4(2022)年いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会における天皇杯、皇后杯に向けてがんばっていかなければなりませんが、矢板中央高校は国体の拠点校に指定されている部活動がたくさんあります。そういった中で、個人競技の優勝は8点に過ぎませんが、ソフトボールやサッカーといった団体競技は優勝すると64点と高得点を獲得することができます。是非、皆さんにも精進していただき、いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会で優勝して天皇杯、皇后杯の獲得を県民と一緒に分かち合えればと思いますので、御協力をお願いします。 知事発言要旨 改めてお願いしますが、令和元(2019)年度から広報ボランティアの募集を開始して、264名の高校生・大学生等に登録いただき、県内のイベント等において両大会開催に向けた広報・PR活動などを行っていただいています。 また、令和2(2020)年10月1日から運営ボランティア、情報支援スタッフなどの募集を開始します。運営ボランティアは何をするのかといいますと、開・閉会式会場となる「カンセキスタジアムとちぎ」や県内各地の障スポ競技会場等において、来場者の受付や案内、ごみ拾いや花の手入れをするなどの会場美化等に携わってもらいます。そして、情報支援スタッフは、聴覚障害者への情報保障として、競技会場等において、手話や筆談、要約筆記により、各種情報提供やコミュニケーション支援を行っていただくものです。その他として、競技会の運営をサポートするボランティアについては、学校等を通じて募集しますので、是非、高校生の皆さんの積極的な参加を期待しています。 ボランティア活動を通じて、両大会のスローガン「夢を感動へ。感動を未来へ。」の実現に向けて、御支援と御協力をお願いします。 なぜ「カンセキスタジアムとちぎ」という名称なのかと感じる人もいるかと思います。新型コロナウイルス感染症の影響で企業活動が低調になっていますので県税収入が少なくなり、これからの時代はますます大変になるということから、県有施設の命名権(ネーミングライツ)制度により、企業が県有の建物に愛称をつけて、その代わり、年間名義料のような形でお金を県に納めてもらう取組を行っています。公募にてネーミングライツパートナーは、株式会社カンセキで決定しました。年額1,800万円で3年間契約を結んで、新しいスタジアム名は「カンセキスタジアムとちぎ」になりました。3年後、改めて募集することになりますので御理解をお願いします。 特記事項 県有施設へのネーミングライツ導入について https://www.pref.tochigi.lg.jp/b03/pref/gyoukaku/tochigigyoukaku/1183960145051.html |
事案要旨 これから生まれてくる子供たちに、どんな栃木県の姿を見せたいか伺う。 (3年生) |
知事発言要旨 県の役割として常に何をすべきかということを考えながら仕事をしていますが、これから先の栃木県の将来像について、次代を拓いていくことは、私たちの大きな責務であります。 県では、「とちぎ元気発信プラン」を策定し、中長期的な展望のもと、県民の皆さんとともに目指す栃木の将来像を「人も地域も真に輝く 魅力あふれる元気な“とちぎ”」と掲げています。 「次代を拓く人づくり戦略」を第1の柱とする重点戦略を構成し、(1)次代を拓き、地域を支える人を創る「とちぎ」、(2)多様な産業が雇用を創出し、成長と豊かさをもたらす「とちぎ」、(3)健康で、安心して暮らすことができる「とちぎ」、(4)安全で快適な生活と産業を支える基盤が整う「とちぎ」、(5)豊かな自然・伝統文化を次代に引き継ぎ、人を惹きつける「とちぎ」の5分野18のプロジェクトを展開しています。 例えば、産業団地を造成して優良企業を迎えて皆さんが働く雇用の場を確保する、また税収を高めるための取組を行っています。さらに、勉強しやすく教えやすい環境づくりの取組として、令和2(2020)年の小学校6年生の実施により栃木県内全ての小中学校が35人以下学級に移行することができました。 このようなことを各分野で取り組んでいき、栃木県が発展し、そして、誇りを持って生活ができる、さらには働きたい場所が身近にあるということを目指して取り組んでいます。いくつかの各種プロジェクトの推進をしていく中で、課題認識を共有し、若者の希望実現に向けて社会全体で応えるという意識を持って地域とともに支え、次代を拓くために協働していく人づくり・地域づくりを推進していきます。 令和3(2021)年4月からは次期プランが策定されスタートします。学校や家庭だけでなく、社会全体で子どもたちを育て、体力が向上するとともに、豊かな人間性が育まれるふるさととちぎを愛する心を持ちながら、グローバルな視野で次代を担う人材を育成する。いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会が新たな夢や感動を生み、人づくりに繋げる。希望を叶え、あらゆる場で持てる力を発揮することができる。こういったことを令和3(2021)年度から掲げ、次のプロジェクトを推進する準備に取り組んでいるところです。これからも、栃木県で自分の能力を最大限発揮したいと思っている人のために、また、県外で活躍し、人生の終章をふるさとに戻って活躍したいと思ってくれる人たちを迎えることができるように、希望を叶えることができるように、これからも、県も市町と連携しながら一生懸命に取り組んでいきます。 経営管理部長発言要旨 知事からの発言のとおり、子どもたちが育ちやすい環境となり、皆さんがいきいきと暮らせる社会を築いていくために、知事をはじめ職員が頑張っています。そういった中で、地元のことをよく知り、愛着を持ってもらえればと思います。私たちも目標に向かって頑張りますので、皆さんも栃木県を大好きになってもらって、みんなで栃木県を盛り立てていければと思います。また、将来にわたり皆さんが代々暮らしていくことで、素晴らしい地域になっていくことに繋がるのではないかと思います。 特記事項 県政白書(栃木県重点戦略 とちぎ元気発信プラン~令和元(2019)年度の主要な取組~)について https://www.pref.tochigi.lg.jp/a01/houdou/r1-plan-leaflet.html |
事案要旨 現在、県北地域では、過疎化や人口減少により発展しにくい状況にあると思う。そのような中で、県としてはどのように対応していくのか。また、高校生である私たちができることはあるか伺う。 (3年生) |
知事発言要旨 人の流れをどうやって作っていくのかというのが、一つの行政の大きなテーマです。人の流れを生み出す、時代を担う子どもたちを安心して産み育てられる環境を作るということを、先ほどの質問への回答の中で経営管理部長が申しました。 企業誘致を進めていく、そのためには移住や定住も促進させていかなければなりません。子育て環境の整備も市町と連携しなければなりません。こういうことについて、市町と連携しながら様々な事業を実施しています。 その中で、例として、世界的なメーカーとなった国内の化粧品会社が、大田原市内に国内では36年ぶりとなる新工場を建設し、既に稼働しています。工場の誘致に成功することができました。化粧品を作っているところは、アルコールを作ることもできます。新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、化粧品が売れなくなってしまったので、代わりにアルコール消毒液を作るように工場のラインを変更し、数多くの消毒液を生産し、県庁へも数多く提供いただきました。頂いた消毒液は、各学校や高齢者施設へ配分しました。美しくなりたい人の願いを叶える仕事をしている化粧品会社が、今は、それを半分にして、安全安心のためにアルコール消毒液を作りますということで社会貢献活動をしていただき、大変感謝しています。 では、この会社はなぜ栃木県に工場を作ったのかというと、水が良いからだそうです。化粧品を作るためには水が必要です。そして東京へのアクセスが良い。新幹線の停車駅も近いということで、栃木の地を選んでくれました。 こうした企業誘致に加え、デジタルマーケティングによる戦略的な移住情報の発信を行うとともに、矢板市の子育て総合拠点づくりなどへの支援も行っています。 移住定住については、このコロナ禍で、在宅勤務やリモートワークという言葉がたくさん聞かれるようになりました。東京の本社や事務所に行かずに、地方でも仕事ができるという職業がたくさんあるということが分かりました。ついては、東京のオフィスを縮小して社員は地方で生活し、オンラインで仕事をして成果品を納めるという新しい日常での働き方が話題になっています。そこで、コンクリートジャングルの中で生活するのではなく、自然豊かなところで生活して、通勤にかかっていた時間を趣味、余暇、ボランティアなどに充てたいという人が数多く出てきていると聞いています。栃木県は東京に近いため、県内の空き物件を使ってもらい、働く場所は栃木県で、本社との連絡を、オンラインで取り合うという仕組みを成功させたいと思っています。東京都内のIT関係企業を始めとして企業の従業員の皆さんに、自然が豊かな矢板市、あるいは県北で住まいを求めて働いてもらえるよう、情報発信を積極的に首都圏に向けてやっていきたいと思います。 高校生の活動としては、矢板市内の高校生で構成される「Yaita All Directions」(ヤイタオールディレクションズ)や栃木市内の高校生で構成する「とちぎ高校生蔵部」などの取組が活発になってきました。県も令和2(2020)年4月から高校生が自ら地域の課題の解決を図る取組活動への支援を行っています。地域の発展のためには、高校生を始めとする若者の力が不可欠です。身近な課題を自分のこととして捉えて、できることから友達とともに取り組んで欲しいと思います。そして、勉強や卒業後の様々な経験を通じて、幅広い視野や課題解決能力を身につけ、将来のとちぎを支える人材になって欲しいと思います。 |
事案要旨 創立63年目の本校と、市制62年目の矢板市の印象について伺う。 (2年生) |
知事発言要旨 矢板中央高校の印象ですが、60年以上の歴史を持った県北地域に根ざした学校であり、「至誠(しせい)」の精神のもと、多くの優秀な人材を輩出し、県北地域を元気にする存在であると思っています。学業とともにスポーツ、あるいは、文化の様々な分野で大いに活躍をされて、校長先生、理事長先生からサッカー部の卒業生がJリーグで活躍しているという話を聞きました。是非、ナショナルチームに選ばれて、令和3(2021)年の東京オリンピックに出場していただきたいと期待しています。また、文武両道を実践されており、全国に矢板中央高校の名を、そして、栃木県の名をとどろかせてくれていると感謝しています。令和元(2019)年の第98回全国高校サッカー選手権大会のベスト4進出も見事でした。次の機会もスタジアムに足を運びたいと思いますので、サッカーやそれ以外の競技を含めて大いに全国大会で活躍してもらいたいと思います。 シャープは現在、台湾の企業の傘下に入りましたが、矢板中央高校を卒業して、働いている方も多くいると思います。何年か前にシャープ栃木工場の工場見学をする機会がありました。高校卒業後の人が多く働いているものですから、髪の毛が若干長くて、染めているという人も見受けられました。(工場長に)「工場長、髪の毛の色を染めている社員がいますが、仕事はできているのですか。」とお聞きしたところ、「仕事は着実にできて、栃木の若者は本当に素晴らしい。」と褒めてくれました。また、「与えられた仕事を着実にできるのが、栃木県で採用された高校生の皆さんですよ。」とおっしゃいました。皆さんの先輩もそのように活躍しています。 矢板市の印象についてですが、リモートワーク、在宅勤務がこれからどんどん進んでいくと、自然の豊かな所が求められますので、これから大切にしていくべきは自然であり、水や田んぼや畑の土であったり、山や、木や、空気や川であったり、資源として有力な物になると思います。それらが矢板市には全てそろっています。八方ヶ原には一面のレンゲツツジ畑、おしらじの滝を含めてこういったものがあるということで、これからは、注目を浴びる地域になりますし、そうならなければならないと思っています。栃木の良さ、矢板の良さを全国に、特に首都圏に情報発信して、新しく住まいを求めて来る人達、働く場所を求めて来る人達に選んでもらえるように、しっかり取り組んでいきたいと思います。 これから卒業する方もいると思いますが、皆さんの力をお借りして、県内あるいは県外で、県外の方や外国の方と接するときに、「矢板市はどういうところなの」、「栃木県はどういうところなの」と必ず聞かれますから、良いところをたくさん教えてあげてください。「何にもないんだ」、「つまらないんだ」とは絶対に言わないでください。 豊かな自然は最高の資源です。今までの物の価値と、これからの物の価値は大きく変わりつつあると思います。ぜひ、矢板中央高校を卒業される方は、多くの人に矢板市の良さ、栃木県の良さ、そして、矢板中央高校の学校の良さを多くの人に伝えてもらいたいと思います。 |
事案要旨 知事が高校生の時に抱いていた夢と、その理由について伺う。 (1年生) |
知事発言要旨 高校生の時は、将来は超高層建築物を建てたいと思っていました。当時の昭和46(1971)年、昭和47(1972)年頃は、霞ヶ関ビルが36階建てで国内最高の高さの建物でした。現在も東京都永田町にありますが、その霞ヶ関ビル建築の映画を見て、自分も現場監督として、日本一高い建物の建築に携わりたいという夢を持っていました。 また、バスケットボール部に所属していたので、県大会で優勝してインターハイに出場したいという夢を持ち続けて、早朝、昼休み、放課後と思う存分バスケットボールの練習をしました。残念ながら県大会3位までしか行けず、インターハイ出場の夢は叶いませんでしたが、自分なりに一生懸命努力したと思います。夏場の合宿での、午前中、午後、夜とやった練習の辛さ、現在ではこのような練習が許されるかは分かりません。体力の極限、「もうこれ以上やったら倒れてしまうのでは」というところまで練習したことが、今健康な体でいられる、そしてまた自信を持って様々な活動ができるということにつながっていると思います。 今皆さんが思い描いている夢、その実現のために、是非ベストを尽くして欲しいと思います。しかし、夢は叶わないこともあります。そのときは次の夢を目指して頑張れば良いです。それを続けていくことが、人生を豊かにすることだと思います。 せっかくなので、教育長の高校時代の夢も聞かせてあげてください。 教育長発言要旨 正直にいうと、高校時代はパイロットになりたいと思っていましたが、そもそも勉強そのものが足りなかったのもありますが、残念ながらパイロットになるためには裸眼視力の条件があり、近眼で条件に合致していませんでした。部活動では弱かったですが硬式野球をやっていました。 夢は時々、時代時代と変わっていって、そのときの大きな夢でもいいし、ささやかな夢でも実現できたときに喜びを感じてほしいと思います。 知事発言要旨 では、続いて経営管理部長の高校時代の夢も聞いてみましょう。 経営管理部長発言要旨 私の高校時代の夢というと、それほど深くは考えていなかったのですが、都市計画なども学ぶ学校で、理系にいたので、いろいろなモノを作ったりとかを考えていましたが、今は県庁に入って、皆さんの黒子のような縁の下の力持ちのような仕事をしています。 その時々で夢はありますが、最後まで叶わなくてもそれはそれで人生良いかなと思うこの頃です。 知事発言要旨 成功の反対は「失敗」ではありません。成功の反対は「何もしないこと」です。ですから、実行、行動してみてください。 |
事案要旨 知事の好きな言葉と影響を受けた本について、伺う。 (3年生) |
知事発言要旨 私の好きな言葉、座右の銘は「先憂後楽」です。これは、私が政治を目指したときに、先輩の政治家から教わった言葉で、「政治家というのは、他人の憂いを取り払うために一生懸命頑張って、自分の楽しみは後から、自分の楽しみは最後である」という意味を表す四文字熟語です。「これを実現できると思えば、政治家になりなさい。できないと思えば、実業家になりなさい」というのが、私の師匠である、県内の国会議員の方からの教えです。 影響を受けた本としては、上杉鷹山の本です。上杉鷹山は、江戸時代の人物で、山形県、当時の出羽国(米沢藩)の殿様(大名)で藩主です。新しい藩主として江戸から山形に帰って、荒廃した地域の立て直しを行った人物です。誰も地元の人は応援してくれず、今までいた役人はみな賄賂ばかりもらって自分だけ良い思いをしている。住民は生きていくのがやっとという状態でした。 そんな中、コウゾ、ミツマタ、これは和紙の原料、さらには紅花、これは紅花油の原料ですね、「これを栽培すれば生活が豊かになる」と栽培を藩の住民に指導して、抵抗勢力と戦いながら藩政改革を行い、藩を立て直しました。それを先頭に立って行った人物で、一人ぼっちで、自分の意思をしっかり持って地域を活性化させた人物です。「上杉鷹山」という本になっていますので、是非読んでみてください。 |
事案要旨 県でも再び新型コロナウイルス感染症の感染が広がる気配があるが、感染再拡大の際の対応策について伺う。また、感染拡大防止に向けて私達高校生ができることはあるか、伺う。 (3年生) |
知事発言要旨 感染を予防するためにはどうしたら良いかというと、やはりマスクをする、手を洗う、手指の消毒をすることが何といっても重要ですので、誰もが実践してもらいたいと思います。それから、三密にならないように距離を取るということも重要です。友達同士の感染拡大を防ぐためには、マスクと手洗いが必要です。 県内の感染者数は、令和2(2020)年9月13日現在合計338人です。9月13日は(感染者は)0人でしたが、9月12日は佐野市等で(感染者は)10人です。 県としては、感染拡大防止のためにどうしたら良いのかということですが、感染した人達から、「どこに行きましたか、誰と話しましたか、どこでご飯を食べましたか、お酒を飲みましたか、カラオケをしましたか」などを聞いて、濃厚接触者を確認します。そして、濃厚接触者を全員検査するというやり方で、感染者の周りにいる人をいち早く検査して、感染者には入院していただき、感染を封じ込める取組を強化しています。 現在、県の検査方法は、PCR検査、抗原検査の2つがありますが、PCR等検査実施件数の総数は25,000件を超えて全国で13番目です。10万人当たりの検査人数は、全国で多い方から7位です。そして、陽性率は全国41位、感染者数は全国10万人当たりで全国32位です。陽性率と感染者数が少なく、検査人数が上位ということは、幅広く検査して、感染者を早く発見し治療しているということです。これからも必要な方への検査を進めていきたいと思います。 なお、サッカー部や剣道部の人が大会に参加するにあたり、自主的に検査して陰性を証明したいときは、県保健衛生事業団等で検査が受けられます。かかりつけ医から「あなたは熱があって感染の疑いがあるから検査しなさい」と言われれば、行政検査になりますから、(検査は)無料です。個人が陰性証明のためにPCR検査を受診すると、保険が効きませんので実費負担となり、事業団の検査では、1人あたりPCR検査は22,500円、抗原検査は9,500円の費用がかかります。また、事業団の検査は、企業又は団体からの申込みのみということですので、校長先生が代表となり、「うちの学校の部員全員のPCR検査をお願いします」ということになれば、団体扱いとなりますので検査を受診することができますが、個人では残念ながら申込みできません。 |
特記事項 新型コロナウイルス感染症に関する情報 https://www.pref.tochigi.lg.jp/c05/kouhou/korona.html 新型コロナウイルス感染症 学校における対策マニュアル https://www.pref.tochigi.lg.jp/m09/hoken/taisakumanyuaru.html |
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